東急大井町線ワンマン運転、2032年度から - TASC・CBTCなども導入

0

2025年07月17日 15:20  マイナビニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
東急電鉄は17日、大井町線で2032年度からワンマン運転を開始する予定と発表した。列車運行における安全性・安定性のさらなる向上をめざし、大井町線に定位置停止支援装置(TASC)や無線式列車制御システム(CBTCシステム)など導入することもあわせて発表された。


大井町線のワンマン運転に関して、「将来の労働力不足や社会環境の変化に対応するため」と同社は説明。2032年度以降、「大井町線全列車(田園都市線内は大井町線と直通運転する列車のみ)」を対象にワンマン運転を実施予定としている。



ワンマン運転の実施にともない、同社の路線ですでに取り組んでいる各種安全対策(乗降確認モニター、ホームドア、車内防犯カメラ、3D式踏切障害物検知装置、車内非常通報ボタンなど)を徹底するだけでなく、デジタル技術による新たなテクノロジーも活用。運行体制の高度化とさらなる安全性・安定性の向上を図るという。

TASC(定位置停止支援装置)は列車の到着時、所定停止位置に自動停止させることで、確実な停車と大幅誤停車の防止を図る支援機能。ワンマン運転開始と同時期に大井町線への導入を予定している。AI技術を活用したオペレーション変革の一環として、東横線で実証実験を進めてきた乗務員支援ホーム監視AIについても、準備が整い次第、大井町線へ導入予定。運転台に設置したモニターにホーム上の乗降監視映像を表示させ、AI画像解析技術で検知した特定の状態を通知し、運転士の業務をサポートする。


CBTCシステム(無線式列車制御システム)は、列車の安全・安定運行を確保するため、無線通信技術を活用して列車の位置と速度を連続的に把握し、列車間の安全な間隔を確保する新方式の信号保安システム。先行列車が進行すると、後続列車はその進行距離に応じて従来システムより速やかに進行できるようになり、高い回復効果を得られる。システムを構成する設備全体の2系統化で安定稼働にもつながり、運行の安全性が向上するとのこと。2028年度に田園都市線へ導入した後、2031年度に大井町線へ導入予定となった。(MN 鉄道ニュース編集部)

    ニュース設定