大雨いつまで? 東海で7月として記録的な大雨も 四国では線状降水帯が発生する恐れ

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2025年07月17日 15:25  日本気象協会

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日本気象協会

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今日17日、紀伊半島から九州南部にかけて南北に延びるライン状の活発な雨雲や雷雲がかかっています。東海では7月としては記録的な雨量となった所があります。強雨エリアは次第に西へ移り、徳島県や高知県では今日17日夜遅くにかけて線状降水帯が発生する恐れもあります。大雨災害に厳重な警戒が必要です。明日18日は九州を中心に大雨の恐れがあります。

紀伊半島〜九州に活発な雨雲 7月として記録的な大雨

今日17日も高気圧の縁に沿って、暖かく湿った空気が南から流れ込み、東日本から西日本の太平洋側を中心に大気の状態が非常に不安定になっています。

14時半現在、紀伊半島から九州南部にかけて南北に延びる活発な雨雲や雷雲がかかっています。1時間雨量は三重県桑名市で72.0ミリと7月の1位の記録を更新しました。岐阜市や和歌山県湯浅町で67.0ミリ、和歌山市で59.5ミリなどと、所々で非常に激しい雨が降っています。

24時間雨量は岐阜県本巣市樽見で267.0ミリ(14時20分まで)、三重県大紀町藤坂峠で220.0ミリ(14時20分まで)、三重県紀伊長島で210.0ミリ(2時20分まで)と200ミリを超えています。また、三重県桑名市では188.5ミリ(14時20分まで)と7月1位の記録を更新しました。

大雨の影響で、愛知県を流れる日光川などでは増水しています。また、東海道新幹線の一部区間で運転見合わせとなった時間もありました。

徳島県や高知県で線状降水帯発生の恐れ

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高気圧は次第に勢力を強めながら西へ張り出すため、強い雨のエリアも次第に西へ移っていく見込みです。特に、四国に活発な雨雲がかかる予想で、徳島県や高知県では線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。今日17日夜遅くにかけて厳重な警戒が必要です。

明日18日になると、東から次第に天気が回復に向かいますが、九州を中心に活発な雨雲がかかるでしょう。

予想降水量と警戒期間は?

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明日18日12時までに予想される24時間降水量は多い所で
東海地方      120ミリ
近畿地方      150ミリ
四国地方      300ミリ
九州北部地方    150ミリ
九州南部・奄美地方 150ミリ
その後、明日18日12時から明後日19日12時までに予想される24時間降水量は多い所で
九州北部地方 150ミリ
※線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増える恐れがあります。

これまでの大雨で地盤が緩み、土砂災害の危険度が高まっている所があります。東海では今日17日夜にかけて、近畿や四国は明日18日明け方にかけて、九州は明日18日夕方にかけて土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

土砂災害の前触れは

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大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

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