
羽田空港の駐車場は5カ所、収容台数は約1万3000台分
羽田空港にはP1〜P5まで5つの駐車場があります。P1〜P4は国内線、P5は国際線の利用者が中心です。・P1(2351台)・P2(2315台)……第1ターミナル(JALなど)最寄り
・P3(2449台)・P4(3087台)……第2ターミナル(ANAなど)最寄り
・P5(2910台)……第3ターミナル(国際線)最寄り
全て空港ビルに直結しているので、大きな荷物があっても移動がラク。P1〜P4の4カ所で合計約1万台、P5も含めると約1万3000台の収容台数があります。
気になる混雑状況は? 早朝6時台で満車になることも
最近の羽田空港駐車場は本当に混雑していて、平日でも満車になる日も。繁忙期なら6時台で全て満車になることもあり、フライトに間に合わなかったという話も聞きます。以下の期間は多客期間として特別料金が設定されています。この時期は数時間待ちの覚悟も必要。羽田空港側も公共交通機関の利用を推奨しています。
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・GW:2025年4月25日(金)〜2025年5月6日(火)
・夏季:2025年7月11日(金)〜2025年8月31日(日)
・年末年始:2025年12月19日(金)〜2026年1月4日(日)
前年度実績では、この期間の混雑時間帯は5:30〜20:00。ほぼ終日混雑していると考えたほうがいいでしょう。
羽田空港の公式Webサイトでは各駐車場の混雑情報を「空車」「混雑」「満車」の分類で表示し、3分ごとに更新しており、空き状況を確認できます。また、P2・P3にはライブカメラもあり、入口の車列や場内の様子を確認できます。
事前予約は約800台のみ、30日前から争奪戦
P2〜P5の駐車場は事前予約が可能です。公式Webサイト(P2/P3、P4、P5)からインターネットで申し込めます。ただし、予約できるのは約800台だけなので、繁忙期は激戦必至。予約開始後すぐに埋まってしまうことも多いので、予約が取れなかった場合の対策も考えておくほうがいいでしょう。対象駐車場はP2〜P5の一部区画。予約受付開始は以下のとおり。
・P2・P3:利用の30日前の午前10時〜
・P4・P5:利用の30日前の午前0時〜
予約するときは、事前に会員登録やログインを済ませておくのがおすすめ。予約料金として、P2〜P4が1000円、P5は1400円かかります。
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2025年8月から料金改定! 羽田空港駐車場の料金
現在の羽田空港の駐車場料金は以下の通りです。・入場後30分まで:無料
・30分〜1時間:300円
・1時間以降:30分毎に150円加算
・24時間最大:1530円(多客期は2140円)
2025年8月1日からP1・P4が、8月8日からP2・P3の料金が改定されます。24時間ごとの最大料金が1530円→2800円(72時間まで)に。一方で短時間利用は値下げされており、長時間利用の値上げで混雑緩和を狙っているそうです。混雑緩和の一助になるかもしれません。
・入場から30分:無料
・30分〜1時間:200円
・1時間〜8時間:30分毎に200円加算
・8時間〜72時間:150円/1時間(1日上限2800円、多客期3400円)
・72時間以上:100円/1時間(1日上限2000円、多客期2400円)
※身障者割引は手続きにより料金50%オフ
駐車場を確保するための方法
車は確かに便利ですが繁忙期なら渋滞に巻き込まれることもあるので公共交通機関のほうが時間を読みやすいことも。それでもさまざまな事情から車で行きたい人は次のような方法があります。1.とにかく早く行く
車は時間の融通が利くのがメリットなので5時頃を目指して行くのも一つの手。繁忙期は朝6時台で満車になることが多く、絶対とは言えませんが5時頃なら停められる可能性が高いでしょう。羽田空港の駐車場は24時間営業なので、深夜早朝でも入庫が可能です。
2. P5を利用する
P1〜P4が満車でもP5なら空いていることもあります。P5は第3ターミナルが最寄りですが、ターミナル間は無料連絡バスで移動できるので、第1・2ターミナル利用者が使うのはアリです。
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繁忙期は周辺の駐車場も選択肢に。羽田空港周辺には送迎付き駐車場がいくつかあり、羽田空港のホームページでも近隣駐車場として紹介されています。羽田イノベーションシティの駐車場も近くて便利です(天空橋駅直結)。
4. 宿泊+駐車プランを利用する
前泊するなら宿泊者向けの駐車場付きプランを利用するのも一手です。ホテル ヴィラフォンテーヌ プレミア/グランド羽田空港では、駐車場予約付き宿泊プランを室数限定で提供しています。羽田エアポートガーデンの駐車場を確保でき、第3ターミナル利用時は特に便利です。
羽田空港の駐車場は、事前予約枠の競争率が高く、取れない前提で動くのが現実的。時間が動かせないフライトだからこそ、駐車場対策も旅の準備としてよく考えておくのがおすすめです。
古屋 江美子プロフィール
子連れ旅行やおでかけ、アウトドア、習い事、受験などをテーマにウェブ媒体を中心に執筆。子ども向け雑誌や新聞への取材協力・監修も多数。これまでに訪れた国は海外50カ国以上、子連れでは10カ国以上。All About 旅行ガイド。(文:古屋 江美子(ライター))