「豆腐バー」豆腐を“硬くして”累計9000万本 異例の大ヒット、“カタい”から大ヒット続々【Nスタ解説】

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2025年07月17日 21:34  TBS NEWS DIG

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TBS NEWS DIG

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お値段から世の中の動きを読み解いていくコーナー「きょうのお値段」。今回は、需要が縮小し価格競争が激化していたお豆腐の救世主・豆腐バーの値段「158円〜」です。

【写真を見る】豆腐にグミ、Tシャツまで “カタい”から大ヒット続々

異例大ヒット 豆腐バー158円〜

出水麻衣キャスター:
これまでのお豆腐というと、柔らかくて滑らかなことに価値がおかれていましたが、それを硬くすることによってヒット商品が生まれました。

「アサヒコ」が2020年11月に発売した豆腐バー。現在「蓮根と枝豆」などの豆腐バー5種類と、「ガトーショコラ」などのスイーツバー3種類を展開しています。順次新商品を投入しているといいます。

日本だけではなくシンガポールや香港、台湾でも発売されていて、累計9000万本販売されています。2025年中には1億本も見えている大ヒット商品です。

高柳キャスター:
パサつくこともなく味もしっかりしているのでとても食べやすいです。

出水キャスター:
改めて豆腐バーの魅力を見ていきましょう。

一つは“硬さ”です。噛み応えがあり、お肉を食べているような食感を楽しむことができます。ここが一番こだわったということです。

さらに“高タンパク”で、1食・推奨量の約半分のタンパク質を摂取できることで人気になっています。

そして、手を汚さず“ワンハンド”で食べることができるので、いつでもどこでも時短で食べられます。

噛み応えもあるので腹持ちがいいというのも魅力だと個人的に感じます。

二人以上の世帯を対象にした総務省家計調査によると、豆腐の1世帯あたりの年間消費額は、2000年は7484円ですが、2024年は5272円と約3割減少しています。

一方で豆腐は植物性のタンパク質です。タンパク質にフォーカスすると、タンパク補給食品の国内市場はこの10年で約3倍になっており、2025年には3000億円に迫る状況が予測されています。(富士経済調べ)

そこで「アサヒコ」の池田未央社長は「タンパク質の市場がこんなに伸びているなら、お豆腐もタンパク質なので、その市場に打って出ようと商品を開発した」ということです。

“カタい”から大ヒット続々

出水キャスター:
様々な商品の食感や感触を、今までの価値から少しずらして、“ガッチガチで肉厚”にすることで、大ヒット商品が数々生まれているんです。

まずひとつが、「ハードタイプのグミ」です。

「UHA味覚糖」が2023年の12月に発売した「忍者めし 鉄の鎧」という商品です。

そもそもハード食感のグミを鎧のようにカタい糖衣でコーティングして、2段階の食感が楽しめます。

担当者の方は「販売しても1週間ほどで店頭からなくなってしまう状況が続いており、ご迷惑をおかけしております」と謝罪する状況が生まれるほど品薄になっています。

そしてもう一つが、「カタい」でヒットしたTシャツです。

「ドン・キホーテ」が2024年の10月から販売している「エレファントTシャツ(半袖)」です。「立つTシャツ」としても、キーワードになっています。

“ヘビーウェイト”Tシャツといい、生地が分厚いことに加えて、糸の太さが一般的なものに比べておよそ倍になっていて、パーカー程の厚みになっています。

生地が厚くて丈夫なので、▼透けずに、▼型崩れもせず、▼シルエットがキレイというのが人気の秘訣だそうです。2024年の10月から2025年6月までで、売り上げ2.5億円の大ヒットとなっています。

今までの基準から硬さを変えるだけでヒット商品が生まれる、ちょっとユニークなトレンドでした。

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