7月20日の参院選挙を前に、家庭内でも政治の話題がのぼることがあるだろう。しかし、「選挙に行く、行かない」という時点で、価値観の違いによるモヤモヤが発生することもあるようだ。
ガールズちゃんねるに7月中旬、「旦那が投票に行かないと言う」というトピックが立ち注目を集めた。トピ主は社会人になってから欠かさず投票に行っているというが、
「恥ずかしながら、私の旦那(31)は投票に行ったことがないです」
と、夫の政治に対するスタンスに納得いかない気持ちを抱えているようだ。(文:篠原みつき)
「投票しないくせに文句は言う」夫
|
|
31歳にして投票未経験だという夫の言い分は、「1人が投票したところで何も変わらない」というものだ。確かにトピ主も「開票では散々失望してきました」と言うように、誰しもが選挙結果に満足できるとは限らず、1票の無力さを感じてしまう気持ちも、わからないではない。
しかし、トピ主はそれでも「投票しないという選択肢はないです」と、自身の権利と意思表示の機会を放棄するつもりは無いようだ。
トピ主が特にモヤモヤしているのは、夫の次のような矛盾した態度だという。
「その割に政治や社会への不満は普通に言います。投票の仕方がわからないのなら一緒に行くよと誘ってるのですが、今回すら『行かない』と」
投票という形で政治参加はしないのに、不満だけは堂々と口にする。そんな夫の姿に「個人の考えなので強要するつもりはありませんが、なんだかそういう夫にモヤモヤします」と本音を吐露。「こんな夫を変える方法はありますか?私がしつこいでしょうか?」と、意見を求めた。
|
|
「個人の自由」か「権利の放棄」か…賛否両論
この問いかけに、コメント欄では様々な意見が飛び交った。まず目立ったのは、夫の意思を尊重すべきだという声だ。
「個人の自由だからほっときなさい」
「他人は変えられないと教わらなかった?」
「強要するつもりはないと言いながら変えさせようとする 矛盾してない?」
夫婦といえど別人格。投票に行くか行かないかは、最終的に本人が決めることであり、それを無理強いするのは違うのではないか、という冷静な意見だ。トピ主のことを「主がめんどくさい」と一蹴する声も見られた。
一方で、トピ主のモヤモヤに共感し、夫の態度を「恥ずかしい」と感じる人も少なくない。
「アホな旦那だな。国のやる事に文句言うなよって思う」
「30歳にもなって恥ずかしいね」
「正直引きますね。いい年して選挙行かず、文句ばっか言ってる人は」
|
|
そして、特に多くの共感を集めたのが、「投票に行かないのであれば、政治に文句を言うべきではない」という厳しい意見だ。
「政治の不満を言うたびに『選挙も参加してないくせに生意気抜かすな』と目を見て伝える」
「投票しない奴が政治や社会への不満言う資格ないと思うけど」
権利を行使せずに、現状に対する不満だけを発するのは筋が通らない、ということなのだろう。
また、夫を投票に向かわせるための具体的なアドバイスも複数寄せられた。「この人が当選したら嫌だなって人を落とすために行くんだよって言ってみたら?」という案や、「夜ごはんは選挙後に外食しよう、って連れていってみたら?」といった、楽しいイベントとセットにする提案もあった。
夫を無理やり変えることは難しい。だが、トピ主が感じている「恥ずかしさ」や「モヤモヤ」は、社会の一員としての責任感を大切にしているからこそ生まれる感情ではないだろうか。まずは「投票に行ったら、美味しいものでも食べに行こうよ」と、気軽なデートに誘ってみるのが、頑なな夫の心を変える現実的な第一歩になるのかもしれない。
※キャリコネニュースでは「夫・妻に対する不満」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/HGSUO26N