キャサリン皇太子妃にウィンクするマクロン大統領 フランスのエマニュエル・マクロン大統領(47)が、英ロンドン郊外のウィンザー城で開かれた晩餐会で、キャサリン妃(43)にウィンクしたことが話題になっている。「イギリスへの親しみを示し、場を和ませた」と評価する意見がある一方で、「軽率」「キャサリン妃に馴れ馴れしくしすぎ」など否定的な反応も少なくない。
さらにここ最近、公の場で不可解な行動を見せているマクロン大統領夫妻の夫婦仲を心配する声まで上がっている。
◆17年ぶりに訪問したイギリスで手厚い歓迎
7月8日より3日間の日程で、イギリスを訪れたマクロン大統領。フランスとイギリスの深いつながりを再確認し、さらなる協力関係を推進するため、仏大統領として17年ぶりに国賓として訪英した。
仏大統領が公式訪問するのは、2008年のニコラ・サルコジ元大統領の時以来とあって、現地イギリスでは手厚い歓迎を受けた模様。マクロン大統領夫妻が王立空軍(RAF)ノーソルト基地に到着した際には、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃から温かく迎えられた。その後、チャールズ国王とカミラ王妃の出迎えを受け、ウィンザー城で歓迎式典が行われた。
英議会での演説、キア・スターマー首相らと面会した後、8日夜にはウィンザー城で晩餐会が開かれた。
◆格式高い晩餐会でウィンク
チャールズ国王主催の晩餐会には、カミラ王妃やウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃などの王室メンバー、キア・スターマー英首相、世界的アーティストのミック・ジャガーやエルトン・ジョンら豪華な顔ぶれがそろった。
チャールズ国王とキャサリン妃の間に設けられた席に座ったマクロン大統領。着席の際には、まず隣のキャサリン妃の椅子を引いてエスコートしてから、自身が座るという紳士的な振る舞いを見せた。
チャールズ国王の演説後、乾杯に入ると、マクロン大統領はキャサリン妃に杯を差し出しながらウインク。その瞬間を捉えた写真や動画がSNSで瞬く間に拡散された。
ウィンクは、フランスをはじめとした欧米諸国で、気軽な挨拶や親しみを表現する仕草と考えられている。そのため、今回のマクロン大統領の行動を、「その場の雰囲気を和らげようとした」「イギリスに対し親和的かつ融和的な姿勢を示す意図があった」と肯定的に受け止め、「さすがユーモアにあふれた大統領だ」と評価する意見も。
一方で、「儀礼的な場で国家元首がウィンクなどというジェスチャーをするなんて!」と驚いた人も少なくないようで、「外交の場で軽率なのでは」「格式高いイギリスの国賓晩餐会でチャラチャラしすぎ」と批判的な反応も相次いだ。
特にイギリス国内では「公的行事にふさわしくない振る舞い」「英王室やキャサリン妃に対して失礼」「外交儀礼やエチケットに精通しているはずの一国のリーダーが、われわれのプリンセスに馴れ馴れしくしすぎ」などと厳しい意見があがった。
◆「フォーマルな場でウィンク」は規則違反?
公式晩餐会というフォーマルな場で、ウィンクという「私的すぎるジェスチャー」を見せたことから、批判を浴びることになったマクロン大統領。そういえば、空軍基地で皇太子夫妻の出迎えを受けた際にも、キャサリン妃の手の甲に軽くキスしていたが……。こうした仕草は、英王室の規則や作法に反しているのだろうか?
英王室の公式ウェブサイトには、王室メンバーとの面会に際し、「男性は頭を下げ、女性は軽くカーテシー(お辞儀)を行う。握手だけで済ませることが好ましい場合もある」としたうえで、「義務的な行動規範はない」「厳格な作法は存在しない」と明記されているとのこと。
今回のマクロン大統領の振る舞いは、「形式的な場においてやや非公式なもの」ではあったものの、「友好的なジェスチャーは両国の良好な関係を示すもの」であり、「王室の規則に違反するものではない」というのが一般的な見解のようだ。
◆夫婦関係に亀裂? 大統領の顔を押す夫人
一部のネットユーザーからは「ブリジット夫人との関係に影響するのでは」と懸念する声も上がった。外交の場でウィンクしただけで、夫人との夫婦仲を心配する声まで上がるなんて、なんとも不思議だが……。
実はマクロン大統領夫妻、今年に入り不穏な様子が目撃されるように。今年5月にベトナムを訪問した際には、飛行機を降りる直前にブリジット夫人がマクロン大統領の顔を押しているような様子を捉えた映像が明るみになった。
タラップを降りるときにも、夫妻は腕を組んだり、手をつないだりすることなく、別々に降機。これをきっかけに、夫婦の「不仲説」が浮上した。マクロン大統領は「冗談を言い合っていただけだ」と説明し、不仲説を否定。政府関係者も「公式行事の前にリラックスしようとふざけ合っていただけ」とコメントしていた。
ただ今回のイギリス訪問でも、空軍基地に到着して飛行機を降りるときに、マクロン大統領がブリジット夫人に手を差し出すも、その手を取らないシーンがあった。ブリジット夫人が単に気づいていなかったという可能性も否定できないが、ベトナムでの一件もあったことから、「夫人が拒絶した」「関係に亀裂?」「夫婦危機の兆候では」などと報じられた。
ブリジット夫人は、マクロン大統領がかつて通っていた高校の教師で、出会った当時は既婚者だった。しかし17歳だったマクロン少年が猛アタックし、交際に発展。生徒と教師という関係を乗り越えて結ばれた。2007年に結婚し、25歳差の夫婦として関心を集めた夫妻だが、夫婦仲は良好で、これまで離婚が取り沙汰されることもほとんどなかった。
けれども、ここにきて夫妻の関係性について「気まずい」「緊張がある」との見方も浮上。今後の動向に注目が集まりそうだ。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>