終売したチェルシーが復活していた……?北海道限定「生食感チェルシー」を実食

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2025年07月18日 09:10  おたくま経済新聞

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終売したチェルシーが復活していた……?北海道限定「生食感チェルシー」を実食

 2024年3月で出荷が終了した明治のキャンディー「チェルシー」は現在、「生食感チェルシー」に形を変えて復活。北海道限定で販売されています。


 生食感……?どういうこと……?と不思議に思いつつも、札幌駅構内のおみやげショップで発見したので、買ってみました。


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■ 2024年3月に出荷が終了した「チェルシー」は、北海道限定で復活していた

 チェルシーは1971年に明治製菓(現:明治)から発売された、キャンディー商品。イギリス・スコットランドの「スカッチキャンディー」を参考に開発されました。


 ピーク時には25億円ほどの売上を誇ったものの、市場環境や顧客ニーズの変化で販売規模が低迷し、2024年3月で出荷が終了しました


 恥ずかしながら今回「生食感チェルシー」の存在を知るまで、チェルシーが終売していたことを知らなかった筆者。


 あのつるんとした舐め心地と、バターが利いた独特の甘さが好きで、中学生くらいのときに一時期ハマっていた記憶があります。そっか……チェルシーはもう食べられないのか……。


 一抹の寂しさを抱きつつも、幸運なことに筆者の手元には現在「生食感チェルシー」があります。チェルシーに思いを馳せつつ、これを食べていこうじゃないか。


 生食感チェルシーは、チェルシーの終了後に、明治の子会社・道南食品によって発売された商品。ブランドサイトの説明によれば「長い歴史のあるこのロングセラーブランドを、何とか形を変えてでも継続できないか」という思いから生まれたものだそう。


 形態もかつての「キャンディー」から「生キャラメルガナッシュ」へと変化。おそらく以前のチェルシーとはまったく違う食べごたえでしょうが、これはこれでとても楽しみです。


 今回手に入れたのは7月1日に発売されたばかりの「北海道 生食感チェルシー ヨーグルトスカッチ味」。価格は税込864円で、北海道内のおみやげショップで購入できます。



■ 溶けるような食感とヨーグルトの酸味が美味しい!美味しいのだけど……

 外袋を開けると、ヨーグルトの爽やかな甘さがふわりと広がってきます。


 商品は1粒ずつ個包装されていて、パッケージの表記によれば全部で21粒入っているとのこと。


 中身は白っぽいキューブ状になっていて、やはりキャンディーのチェルシーとはかけ離れた見た目をしています。チェルシーというよりチーズのようです。


 手に持ってみると、むにむにとした感触。焼く前のクッキー生地のようで、なんとなく“生”の雰囲気が伝わってきます。


 1粒口に入れてみると、じゅわりと舌の上に溶けるような食感です。てっきり「生キャラメル」のような柔らかくて粘り気のあるものを想像していたのですが、まったく違います。


 柔らかさをほとんど感じる間もなく溶けていくのです。今まで食べたことのないタイプのお菓子です。


 どうやらこのじわりと溶けていく感じが、「生キャラメルガナッシュ」の「ガナッシュ」の部分に該当するようです。


 「ガナッシュってなんぞや」と思って調べてみたところ、チョコレートに生クリームなどを混ぜ合わせて作る製菓材料のことだそう。生チョコレートの、さらに一歩手前の状態のようです。


 なるほど。確かに言われてみればそんなような食感がします。生チョコレートよりも、さらにゆるい感じ。


 肝心の味については、ヨーグルトの爽やかな甘さと溶けるような食感がクセになり、とても美味しく感じました。


 ただ、これが「キャンディーのチェルシーと同じか」と問われれば、素直に首を縦に振ることはできません。やはり味は食感も含めてこそだと思うので、「チェルシー」と「生食感チェルシー」は別物と心得て食べた方がいいでしょう。


 ただこの「生食感チェルシー」は「生食感チェルシー」として非常に美味しいお菓子。新たな北海道の土産として、見かけたらぜひ手にとってみては。


(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025071802.html

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