遠野なぎこさん 足が変形し歩行困難、うつ病に苦悩も…急逝直前の“最後のブログ”で綴っていた“生への渇望”

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2025年07月18日 11:10  web女性自身

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7月17日、女優の遠野なぎこさんの公式ブログが更新され、「親族一同」名義で遠野さんが亡くなったことが公表された。45歳だった。



東京都豊島区内にある遠野さんの自宅マンションから、身元不明の遺体が発見されたのは今月3日のことだった。この件は、翌4日に本誌をはじめ各メディアで一斉に報じられたが、遠野さん本人の安否は明らかになっていなかったため、心配する声が募っていた。



冒頭の《訃報のお知らせ》と題したブログでは、《このたび、遠野なぎこ(享年45歳)が永眠いたしましたことをご報告申し上げます》との一文が。



《故人の名誉のため、死因についてもご説明申し上げます。 現在、警察の見解によりますと、事故によるものであり、自死ではございません》とし、《故人は、生前も大切な愛猫のために日々懸命に生きておりました。どうか、皆さまにおかれましても、その想いをご理解いただけますと幸いです》と呼びかけている。



また、遠野さんの愛猫であるラグドール「愁くん」についても、《故人が生前大切にしておりました愛猫は無事に保護され、現在は安心できる環境で元気に過ごしております》と報告された。



6歳で子役として芸能界入りをした遠野さんは、19歳のときに連続テレビ小説『すずらん』のヒロイン役に抜擢。その後もドラマや映画で活躍し、近年では『バラいろダンディ』(TOKYO MX)や『アウト×デラックス』(フジテレビ系)などのバラエティ番組で“毒舌キャラ”として人気を集めていた。



いっぽう生前は、母親からの影響で摂食障害や醜形恐怖症になったことを告白するなど、病と闘ってきた人生でもあった。



さらに’20年ごろからは、足根管症候群の持病も抱えていたという。足根管症候群とは、何らかの原因で足根管内に存在する脛骨神経が圧迫され、足底部の痛みやしびれを引き起こす病気だ。



遠野さんは’21年に、賀来千香子(63)主演の舞台『しあわせの雨傘』に出演していたが、この病気を隠しながら臨んでいたという。



遠野さんの友人で一時期マネージャーを務めたこともあるAさんは、公演当時の彼女の様子について、本誌7月29日・8月5日合併号で「実はそのころからすでに彼女の体調はすぐれませんでした。足が変形していて、歩くこと自体が大変な状況だったのです」と明かしている。



また、遠野さんが病気を隠していたことについては、「“現場で気を使われるのが嫌だ”と言っていました。足がとてもむくんでいましたね。くるぶしというか、足首が見えないんです。はく靴もかなり大きめでした。僕が担当したときにスタイリストさんを変更したのですが、日常生活がつらかったのではないかと思います。撮影では足首まで隠れるロングスカートやパンツを着用していましたね」と振り返っていた。



報道によれば、遠野さんの自宅マンションで発見された遺体は、DNA鑑定によって遠野さん本人だと身元が確認されたという。どのような状況下で亡くなったかは不明だが、最期まで生きることに前向きだった遠野さん。最後のブログ更新日となった6月27日も、《あたしゃ、まだまだ生きるぞ》と意欲的につづっていた。



また、足の病気を隠していたのは周囲に迷惑をかけまいとする気遣いを見せるいっぽう、数々の病を公表してきたのには理由があったという。



「遠野さんは安否不明となる直前の6月26日にも、うつ病と診断されたこと、そして訪問看護を受けることをブログで明かしていました。このように自身の病を公表するのは、“現実に向き合い、自分と同じように病と闘っている人に寄り添いたい“という思いからだったそうです。



一時、激痩せや情緒不安定な投稿に心配の声も寄せられていましたが、彼女はどれだけ気持ちがふさぎ込んでも生きることを諦めていませんでした。今年4月にも摂食障害に苦しむ若者を描いた映画『渇愛』のイベントに登壇し、自身の経験を踏まえつつ、その症状に対する理解が深まるよう訴えるなど前向きな発信も多かったのです。



病に向き合う姿をさらけ出す彼女の生き様に、励まされたという人も多かったはずです。それだけに、45歳の若さで亡くなってしまったことは本当に残念でなりません」(芸能関係者)



精一杯に生きた遠野さんの輝きは、この先も多くの人々の記憶に残り続けることだろう。

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