初日首位はヌービル。エバンスとタナックが続き、勝田は1.4秒差の6番手/WRC第8戦

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2025年07月18日 11:20  AUTOSPORT web

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SS1でトップタイムをマークしたティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2025年WRC第8戦エストニア
 7月17日、WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・エストニア』が、同国第2の都市であるタルトゥで開幕。競技初日のデイ1はSS1がスーパーSS形式で行われ、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)がトップタイムをマークし、総合首位に立っている。

 2023年以来、2年ぶりにWRCカレンダーに復帰したラリー・エストニアが華々しく開幕の日を迎えた。木曜のデイ1はシェイクダウンとタルトゥでのセレモニアルスタートに続き、現地20時5分からサービスパークに隣接する特設ステージでスーパーSSが実施された。

 全長1.76kmのグラベル(未舗装路)ステージでは数台のWRC2カーの出走後、マルティン・セスクス(フォード・プーマ・ラリー1)を先頭にラリー1勢が登場。ランキング下位から順に1台ずつアタックに入っていく。

 このエストニアでマシンのカラーリングががらりと変わったセスクスは1分46秒9をマークし、最初のターゲットタイムを設定する。それをMスポーツ・フォードWRTの僚友であるジョシュ・マッカーリーン(フォード・プーマ・ラリー1)が上回り、さらに、3年ぶりのラリー1復帰となるオリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が1分44秒7というタイムでブレイクした。

 勝田はソルベルグのタイムをコンマ3秒上回り一時トップに立ったが、その後ヌービルが全体ベストとなる1分42秒9を叩き出し、エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)らが続いたことで最終的にはロベルト・ヴィルヴェス(シュコダ・ファビアRSラリー2)に次ぐ6番手に。

 首位ヌービルとエバンスのタイム差はコンマ5秒だ。3番手に入った地元の“ヒーロー”オイット・タナック(ヒョンデi20 Nラリー1)はそこからコンマ1秒おくれ、優勝候補のひとりであるカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は首位と1秒差の4番手で初日を終えている。

 ラリー1カーの走行後、路面の状態が良くなった影響か、その後出走したWRC2勢がトップ10に食い込み前述のヴェルヴィスのほか、ゲオルグ・リンナマエ(トヨタGRヤリス・ラリー2)とトゥッカ・カウピネン(トヨタGRヤリス・ラリー2)が8番手と9番手に。ソルベルグと10番手となったサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1)の間に割り込んでいる。

 また、総合11番手にはTGR WRCチャレンジプログラム2期生の山本雄紀(トヨタGRヤリス・ラリー2)が入り、同12番手から並んだアドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)、マッカーリーン、グレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマ・ラリー1)を上回った。セスクスは17番手ながら首位とのギャップはわずか4秒だ。

 ラリー・エストニアは、競技2日目となる18日金曜から本格的なハイスピード・グラベルラリーがスタートする。このデイ2はSS2からSS8まで計7つのステージ、合計120.64kmで争われる予定だ。

[オートスポーツweb 2025年07月18日]

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