



少しして、義姉から私に直接電話がきました。「どうしたんですか?」突然の電話に驚きました。普段、義姉から私に直接連絡してくることはほとんどありません。「どうしたもこうしたも介護についてに決まっているでしょう?」「だったらトモキと話してもらった方が……」「トモキに任せたらラチがあかないから、こうしてマリさんに連絡しているんじゃない」


「そちらには引っ越さない方向で、どうにかできないかと思っています」引っ越しを避けたい私は、ここは譲れないと思って毅然と言いました。「そんなのズルい。長男なんだからちゃんと最期は見てよ」責任をなすりつけるような義姉の言い方にカチンときた私は、「お言葉ですけど、これまでの20年とこれからの20年はちがうと思います」と思わず言い返しました。



めずらしく義姉から私に直接電話がかかってきました。義姉から怒った様子で介護を代わるように強く言われ、私は思わず本音をぶつけてしまいます。私は義姉の言い方にカチンときて反論せずにはいられなかったのです。
それに、義祖父母たちの介護度を考えると、本当に義姉が地元に戻る必要があったのかも気になります。
義姉が自分の意思ではなく、義両親によって強制的に帰らされたのであれば、私たち夫婦が思っているよりももっと根深い問題があるのかもしれません。
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