水田あゆみ (C)ORICON NewS inc. Prime Videoの恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン3に参加し、ファイナリストとして注目を集めた水田あゆみ。“あゆ姉”の愛称で親しまれた彼女は、2023年3月に現在のパートナーであるパーソナルトレーナー・桂山晃輔さんと結婚。現在は1児の母であり、SNSマーケティング会社の経営者としても活躍している。『バチェラー・ジャパン』シリーズ参加者の「今」について追求する本連載の第10弾となる今回は、水田が語る恋愛観の変化、結婚、そしてビジネスへの想いに迫った。
【写真】仲良し!夫&息子との“顔出し”ディズニーショットを公開している水田あゆみ ■“あゆ姉”のイメージでギャップとの戦いはあった
――結婚して2年3ヶ月ほど。改めて出会いのきっかけを教えてください。
仲の良い友人がボディメイクの大会に出ていて、その方の大会が終わった後の祝勝会で出会いました。大会に出ていた友人よりも人一倍筋肉がすごくて、腕が大きくて「何をやっている人なんだろう?」って興味本意で話しかけたんですよね。すると、彼も「バチェラー見てました!推しでした!」と言ってくれて。それがきっかけで2人で会話するようになりました。笑顔がステキで、本当に優しそうな人だなと思いました。
――やはり『バチェラー・ジャパン』を見ていた、と言われることは多いのでしょうか?
結構あります。私の年代がそうなのかもしれませんけど、はじめましての時点で私のことを知っていただいていることが多いので、自然と仲良くなれるきっかけがあるのは本当にありがたくて。うれしいなって思います。
――水田さんと言えば“あゆ姉”の愛称で、視聴者からも支持されることが多かった印象です。逆にその時のイメージがプレッシャーになることはありませんでしたか?
はい、ありますね。自分で言うのも恥ずかしいですが、優しくて落ち着いた印象を持たれることが多いです。でも実際の私はせっかちで、常に早歩き(笑)。何でも効率よく進めたいタイプで…。「意外とフランクで面白いんですね!」ってよく言われます。
■夫・桂山晃輔さんと結婚したのは「信頼感」
――ずばり結婚の決め手となったのは、なんだったのでしょうか?
昔からずっと「子どもを産みたい」と思っていたので、結婚は自然な流れでした。彼と一緒に過ごす中で、人柄や言葉選びのセンスがとても好きになっていって。どんな時も私を包み込んでくれて、そっと寄り添ってくれる。安心感と愛情をくれる人で。私が私らしくいられるのは、彼だからこそだなと感じました。
――そもそもどちらかが告白してお付き合いが始まったわけではなかったんですよね?
はい。特に告白の言葉がなくても信頼できる人だなと感じていたので。そこまで人を信頼させることができるのは、彼の力だなとも思うし、彼の人間性だなと思います。その当時から、この人は絶対に私を裏切らない、例え結婚しても100%浮気しないと思えたんですよね。なぜそう思ったかは感覚的なところがあって言語化するのは難しいですが…。でもそう思えた相手は彼が初めてだったかもしれません。それまでは「結婚したい」って伝えたら重いんじゃないか、でも伝えなかったら思いは伝わらないし…という感じで相手に伝えるのが怖いなと感じていました。でも、彼の前ではそういうことを考えなくても一緒にいられたんです。
――今、改めてご主人はどんな存在ですか?
お互いを自然に補い合える存在だなと感じています。性格は真逆で、価値観もまったく違う、だからこそ学びが多くて、日々刺激をもらっています。ちょっとしたことなんですが、以前ハワイ旅行中に乗ったタクシーで、私が充電器を忘れてしまって、彼はモバイルバッテリーを忘れていたんです。でも偶然にも、私がバッテリーを、彼が充電器を持っていて。お互いの“忘れ物”をお互いが持っていた瞬間に、「あぁ、夫婦ってこういうことなのかもしれないな」とふと思いました。
――穏やかな関係性が伝わってきます。
あと、彼がすごく穏やかなので、ケンカをしたことがないんです。それは妊活中、ホルモンバランスが崩れやすい妊娠中も、育児中の今も含めて。私が感情的になっても、冷静に宥めるように返してくれるんですよね。どんな時でも愛情を持って接してくれているのが伝わりますし、感情のコントロールがすごく上手で、本当に尊敬しています。
■『バチェラー・ジャパン』の自分は「かわいそう」
――参加前と参加した後で恋愛観は変わりましたか?
大きく変わりましたね。今振り返って当時の自分を見ると、「かわいそうだったな」と感じてしまうんです。それは『バチェラー・ジャパン』の結末がどうこうというより、自分自身に対してかわいそうなことをしていたなと。
――なぜでしょう?
私は18歳から28歳までホステスをしていて、その時、先輩から「お席では自分の意見や話はしなくていい、お客さまをいかに心地よい会話で楽しませるかを最優先に考えなさい」と言われていたんですよ。だから、自分の意見や考えを人に話すことは当時からほとんどなく。「どう思われるんだろう」とかすごく気にするようになってしまっていました。ホステスを辞めた時には、完全に自分を見失っていて、自分の好きなものや、やりたい事などが分からなくなっていて、「私って誰?」という状態でした。だから今思うと、もう少し自分らしく、自分軸で生きていられたらよかったなと思います。
――なるほど。
そう思ったのも理由があって。番組が終わった後で、たくさんのフォロワーさんから「あゆさん、ステキでした!」という意見と同じくらい「もっと自分らしく生きてほしい」「もっと自分を出して、わがままでいい」という意見をいただいたんです。そのときに「あ、やっぱりそう見えているんだ」と改めて気づかせてもらって。これからの自分を変えたいとより強く思えたキッカケになって、すごく自信になりました。『バチェラー・ジャパン』の旅が終わってからの数年間で、自分と向き合う時間を作り、自分を知って、恐れる事なく自分を表現できる相手(夫)と出会えたんですよね。
――自分軸で生きていく、理想形を教えてください。
相手に依存しない、私の人生は私が選択して自分らしく自分の軸で生きていくというのが、私のベースにある中での結婚だなと考えています。イラストにすると、背中合わせで夫と座っていて、私は本を読んでいて、夫はギターを弾いている感じ。全然違うことをしているんだけど、背中で支え合っているようなイメージ。支える時は支えてお互いの人生を楽しみましょうねというのが理想かなと思っています。
■たくさんの“あったらいいな”を具現化していきたい
――今のお仕事についても改めて教えてください。
4年ほど前から広告代理店としてSNSマーケティングに携わっており、最近会社を立ち上げました。現在は13人のスタッフとともに、毎日楽しくお仕事をさせていただいています。もともとは現役インフルエンサーとして数多くのPR案件に携わる中で、ステキな商品やブランドとの出会いがたくさんありました。そんな中で「もっと深く関わって、価値を届けたい」という想いが強くなり、広告代理店業務を本格的にスタートしました。おかげさまで業界歴は4年目となり、信頼できるインフルエンサーのみなさんとチームを組みながら、クライアントさまのリピート率100%を継続中です。
企業さまやブランドさまのマーケティング支援において、認知拡大や売上向上など、成果につながるご提案ができるよう、日々全力で取り組んでおります。また現在は、SNSマーケティング以外にもジュエリー、妊活、ダイエットなど、さまざまな分野で事業展開をしています。2ヶ月半で15キロのダイエットに成功した自身の経験をもとに、「全面バックアップで一緒に頑張ろう」と寄り添う産後ママさんたちへのサポートプログラムも行っており、みなさま続々とダイエットを成功されています!特にお母さんたちにはハッピーでいてほしい、という想いを大切にしています。子どもにとっても、機嫌のいいお母さんでいてくれることが何よりですから。
今は自分が出産したこともあり、子どもの肌に使うものはこだわりたいという思いから、ベビーケア用のボディクリームの開発にも挑戦中。1年中使える、大人にも使いやすいアイテムを目指して、約2万人のお母さんたちにアンケート募集を実施し、求められているものを徹底分析して、商品開発を進めています。たくさんのお母さんたちと一緒にものづくりができていると思うと毎日楽しいですし、ワクワクしています。「こんなものがあったらいいな」と“自分が本当にほしいと思えるもの”をカタチにしていくことが、私の原動力です。
(取材・文:於ありさ)