ひまわり賞を前に「九州産馬」の豆知識紹介

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2025年07月18日 17:45  netkeiba

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イロゴトシ(撮影:下野雄規)
 19日(土)は小倉競馬場でひまわり賞(2歳・OP・芝1200m)が行われる。九州産の若駒が目標据える大一番を前にして、「九州産馬」とはなにか、トリビアを交えて紹介したい。

「九州産馬」とは、その名の通り九州で生産された競走馬のことを指す。九州で交配、出産した馬だけではなく、北海道など他地区で交配が行われ、九州地方で生産された馬も「九州産馬」として扱われる。

 古くは九州での馬産も盛んだったのだが、いまでは北海道がシェアの98%を占める。九州産馬の割合は全体の1%ほどとわずか。

 そんな当地における馬産の奨励を意図とし、実施している施策のひとつが九州産馬限定競走。JRAでは冒頭のひまわり賞に加え、新馬、未勝利戦で数鞍ある。佐賀競馬では重賞も2つ。3歳戦のたんぽぽ賞。そして、“九州産馬の天皇賞”とも称される3歳以上の霧島賞だ。また、昨年のJBC佐賀ではアンダーカードとして、「2024九州産グランプリ」なる1着賞金1000万円のビッグレースも組まれた。中央、地方を問わず、九州の馬産を盛り上げようとしている。

 決して多くはない九州産馬だが活躍馬も出ている。23年には熊本生まれのイロゴトシが中山グランドジャンプを制し、九州産馬初のGI級競走制覇を達成。21年にはヨカヨカが北九州記念を勝ち、00年代中盤にはコウエイトライが障害重賞8勝を挙げた。

 最後に産地別の勝利数も調べてみた。九州産馬といっても、そのほとんどは鹿児島、宮崎、熊本の3県。1995年以降の約30年間、JRAの成績に限ると、鹿児島産馬が195勝と圧倒的で、熊本58勝、宮崎20勝と続いた。また、大分県産馬も11年産に2頭存在。うち1頭のクラウンアイリスは、同県馬初のJRA勝利を記録したほか、芝短距離戦で通算4勝を飾っている。

 今年のひまわり賞には熊本産馬10頭、鹿児島産馬5頭、宮崎産馬3頭が出走する。まずは九州2歳世代のNo.1に輝き、ゆくゆくは競馬界を沸かせる存在になってほしい。

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