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1986年に福井市で中学3年の女子生徒(当時15歳)を殺害したとして、殺人罪で懲役7年が確定し、服役した前川彰司さん(60)に対するやり直しの裁判(再審)で、名古屋高裁金沢支部は18日、無罪判決を言い渡した。
約3時間にわたる判決言い渡し後、記者会見に臨んだ前川さんは「事件から39年。やっと無罪を証明できた。感極まっているが、正直ほっとしている」と話した。
前川さんが事件に関与したとする関係者証言の信用性が争点だった。
増田啓祐裁判長は判決の冒頭で「1審の無罪判決に誤りはない」と結論を示し、前川さんを犯人だとした最初の関係者の証言について「うそだった」と認定。「捜査に行き詰まった捜査機関がうその供述に基づき、(他の関係者に)供述を誘導する不当な働きかけをした。有罪の根拠となる事実は認定できない」と述べた。【島袋太輔、萱原健一】
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