映画『天文館探偵物語』主演に寺西拓人(timelesz) 8人組グループ・timeleszの寺西拓人が、12月5日から公開される映画『天文館探偵物語』(11月21日から鹿児島で先行上映)で初主演することがわかった。南九州一の繁華街、鹿児島県の天文館を舞台にした今作で、寺西はいち俳優として初主演の抜てきを受け、撮影。その後「timelesz project -AUDITION-」を経て、デビューを果たすことになった。
【写真】巻き毛がかわいすぎる寺西拓人 今作は天文館のBARで働く一方、街の人たちの困りごとを日々探偵として奔走していく主人公が、スリ事件をきっかけに天文館エリアの再開発を巡る巨大な陰謀に巻き込まれていく―。些細な探し物から大きな事件まで、様々な事情を抱えた人々の想いに迫りながら、事件を解決していくだけでなく人と人の絆と希望を描いた探偵物語。寺西はBARで働きながら、探偵として街の人の困りごとを解決していく宇佐美蓮を演じる。
共演は、誘拐事件を巻き起こし商店街再開発の影に関わり、寺西演じる蓮たちと対立する政治家の息子・板倉靖幸役に室龍太、誘拐事件に関わり蓮たちと戦うことになる蒲生清彦役に高田翔。そして誘拐事件に巻き込まれた橋口凪(大原優乃)の兄で医者の橋口拓海役は原嘉孝(timelesz)が友情出演している。
今回、メガホンを執るのは『うちのじいじは字が書けない』が「29th キネコ国際映画祭」グランプリを受賞した諸江亮が脚本と監督を務める。撮影は、鹿児島にてオールロケを敢行。昨年2024年5月と7月と10月の3回に分け、約1ヶ月にわたり、アーケードでつながる天文館を中心にどこか懐かしくも穏やかな風景を撮影している。
■キャストコメント
▼寺西拓人
初めての主演ということで、ありがたいな、という思いと、共演してくださる皆さま始めスタッフの皆様のお力を借りながら最大限の力を出せればなと思って臨みました。撮影では、実際に路面電車が動いている街中を自転車で走るシーンはすごく印象深かったです。また、僕は撮影中ずっと鹿児島にいて、同じ事務所の仲間も代わる代わる行ったり来たりという感じだったんですが、すごく新鮮にお芝居ができたなと思います。原に関して言うと、半日で彼の撮影が終わったんですが、なぜか2泊ぐらいして、打ち上げにも参加するという、よく分からない状況でしたね(笑)でも、みんなが来てくれてすごく楽しかったです。timelesz projectのオーディションを受ける前日ぐらいまでこの撮影をしていたので、当時はまさかこうなるなんて、僕も思っていませんでしたが、それによってより多くの方々に鹿児島の魅力だったり、この作品がたくさんの人に伝わればうれしいなと思っています。
▼室龍太
撮影時の思い出は、僕のクランクイン前にテラとホテルで談笑してた記憶が濃いですね!主演ですし台詞量もあり、撮影スケジュールもタイトやったんでテラが頭を抱えてたのは鮮明に覚えてます。どこか懐かしい空気を感じた風情のある商店街がとてもすてきだったので、さらに作品を楽しんでいただけるのではないでしょうか。せひ、劇場に足を運んでみてください!
▼高田翔
鹿児島の方々との交流だったり、タイトなスケジュールの中、鹿児島の至る所で撮影させていただけたところがありがたかったです。完成がとても楽しみですし、見にこられる方々も楽しんでいただけると思います。ぜひ、ご期待ください!
▼原嘉孝(友情出演)
(ロケ地の天文館に関して)風情のある街並みや昔ながらの飲食店が多く、初めて行きましたが凄く落ち着く街でした。初めて行った感覚がしないというか、居心地のいい場所だなと思いました。昔から応援していただいている方にもそうですし、僕とテラがtimeleszに入る前の活動を知らない方ももちろんたくさんいらっしゃって。そういう方たちにも、こうしてその時の活動を届けられる事がうれしいです。ぜひみなさん、公開を楽しみにしていただければと思います。
■監督・脚本:諸江亮 コメント
撮影初日、寺西拓人さん演じる宇佐美蓮が、ある使命を背負い、会議に乗り込むシーン。物語の終盤に位置する難しいシーンを初日の撮影で演じることになったのですが、そのシーンで寺西さんは、セリフだけでなく、まなざしや呼吸で人間の弱さや葛藤を見事に表現してくれました。脚本には書ききれなかった余白を、映画に息づかせてくれたのです。宇佐美蓮に命が宿った瞬間でした。
クランクインの一年前。僕は毎月のように天文館を訪れ、街を歩き、地元の方々と交流しながら、肌で感じた空気感をじっくりと脚本に落とし込んでいきました。最初は「人はそう簡単には変われない」という前提をもとに物語を組み立てようとしていたのですが、天文館で過ごした日々によって「出会いによって人生は変わる」という前向きなテーマに変化していったのです。そうして生まれた『天文館探偵物語』は、変われない(と思い込んでいる)人たちと、変わらない街が交差する物語になりました。ぜひ、劇場でご覧ください。