決勝入賞もリヤグリップに苦戦のマリーニ「新パーツが届けばより前進できる」／第12戦チェコGP

　7月20日、2025年MotoGP第12戦チェコGP MotoGPクラスの決勝レースがブルノ・サーキットで行われ、ホンダHRCカストロールのルカ・マリーニは12位でフィニッシュし、ジョアン・ミルはリタイアで終えた。

　早朝に雨が降ったものの、ウォームアップまでに路面も乾き、2日目と同じくドライコンディションで21周の決勝を迎えた。2列目真ん中の5番手グリッドからスタートしたミルは、3周目の12コーナーでアレックス・マルケス（BK8グレシーニ・レーシングMotoGP）にイン側から接触されてクラッシュ。3戦連続で他車に巻き込まれる形でのリタイアとなってしまった。

　後方16番手スタートのマリーニは、オープニングラップで13番手にポジションを上げる。上位ライダーの転倒もあり、2周目には11番手まで浮上すると、ジャック・ミラー（プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP）やフェルミン・アルデグエル（BK8グレシーニ・レーシングMotoGP）とバトルを展開。残り6周で後方から追い上げてきたポル・エスパルガロ（レッドブルKTMテック3）に先行を許して12番手に下げるも、その後はポジションを守り切り、12位でチェッカーを受けた。

　ホンダ勢においては、ヨハン・ザルコ（カストロール・ホンダLCR）は13位でフィニッシュした。ソムキャット・チャントラ（イデミツ・ホンダLCR）はトレーニング中に負った怪我で欠場。代役参戦の中上貴晶はスプリントレースで接触されて転倒した際に右膝を負傷し、決勝レースを欠場している。


ルカ・マリーニ（決勝：12位）

「またポイントを取れてよかった。夏に向けてちょっとしたモチベーションになったね。ただ、今日も厳しいレースだった。昨日も言ったように、このサーキットではMotoGPマシンの性能を最大限に活かせるけど、僕たちはトップスピードで苦戦している」

「今日は気温が上がったことでリヤのグリップが落ちて、昨日と同じようにマシンを曲げることができなかった。それでも、（シーズン後半に）新しいパーツが届けば、より前進できて、シーズン序盤で近い位置にいたライバルたちと再び戦えると自信を持っている。サマーブレイクは、そのパーツを仕上げるための良い機会なだから、これまで通りしっかりと取り組んでいくよ」


ジョアン・ミル（決勝：リタイア）

「レースのスタートはうまくいき、序盤の数周は先頭集団と一緒に走れてた。ペースに自信があり、序盤はすべて順調にコントロールできてたんだ。アレックス（・マルケス）は何度か僕を抜こうとしていて、すでにリヤに数回接触していたと思う」

「そして、彼がシケインでフロントを失い、僕に接触して転倒してしまったんだ。それ以上言うことはない。こういった状況を避ける最善の方法は、自分たちがもっと速くなるだからね。それがチームとして取り組むべき課題でもあるよ」

[オートスポーツweb 2025年07月21日]