トヨタにWRC通算100勝目をもたらしたオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2025年WRC第8戦エストニア 7月17日から20日にかけて、エストニアのタルトゥを拠点に、2025年WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・エストニア』が行われ、トヨタ・ガズー・レーシングWRTからスポット参戦したオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。
2003年にスバルでWRCチャンピオンに輝いたペター・ソルベルグを父にもつオリバー。23歳の彼は近年WRC2を主戦場としてきたが、このエストニアで約3年ぶりとなるラリー1復帰を果たし、そのチャンスをものにした。フルデイ初日となったデイ2のSS2でキャリア初となるステージ優勝を果たすと同時にラリーリーダーに躍り出ると、そこから最後まで首位の座を譲らずに高速グラベル(未舗装路)ラリーを制してみせた。
この勝利は、ソルベルグ/エドモンドソン組にとってWRC最高峰クラスでの記念すべき初勝利となり、トヨタにとっては歴史的なWRC通算100勝目となっている。
この活躍に際し、TGR-WRTの豊田章男会長がコメントを発表。WRCラリー・エストニア後のコメント全文は以下のとおりだ。
* * * * * * *
豊田章男(TGR-WRT会長)
オリバー、エリオット、優勝おめでとう!
3年前のベルギー。暫定表彰式会場でヒョンデのドライビングスーツを着たオリバーに会いました。i20から降りてきた彼の視線の先にいたのはレジェンド、ユハ・カンクネン。レジェンドとのツーショットを撮りたい一心の彼は、途中にいた私に“撮ってくれ”とスマホを渡して、ユハのところへまっしぐら。私は腰をかがめ、ユハとオリバーのツーショットを撮ってあげました。
その後、お父さんからは“ありがとう”と言ってもらいましたが、オリバー本人からは、はにかんだ笑顔だけだったような…。証拠映像も残っているので、このあと私のオフィシャルInstagramにあげておきます。
今日のオリバーの勝利は、写真を撮ってあげた私への“3年越しのお礼”として受けとらせていただきました。今度、もし私の目の前でオリバーが勝利したら、表彰式会場で私が駆け寄っていくので、私とツーショットを撮ってください! そこにユハもいたら、ユハに撮ってもらいましょう!
ユハは、今回はじめてGR YARIS Rally1に乗るオリバーにさまざまなアドバイスをしてくれていたとチームから聞ききました。ユハ、ありがとう。TOYOTA GAZOO Racingのスーツを着たオリバーと、今日またツーショット写真を撮ってあげてください。
次戦はホームラリーです。支えてくれるユバスキュラの皆さんのためにも最高のラリーをしましょう! チームのみんな、よろしく頼みます!
[オートスポーツweb 2025年07月21日]