FANTASTICS、初SSAで３日間６万6000人熱狂　全国ツアーへ「羽を広げて」

FANTASTICSが21日、さいたまスーパーアリーナで単独ライブ「FANTASTICS LIVE 2025　“RISING BUTTERFLY”」を開催した。

19日からの3日間で6万6000人を動員するグループ史上最大規模のライブ。19日の公演「CRAWLING BUTTERFLY」は“挑戦の始まり、未来への準備”、20日の「SILENT BUTTERFLY」は“静寂の中で変化を遂げる”、この日は「自由、解放、進化の完成」をテーマにパフォーマンスを披露した。

2万2000人の大声援が風となり、チョウが羽ばたいた。「君の声が風になる」とナレーションで呼びかけると拍手と大きな声が会場を包み、8人がトロッコから登場すると大歓声が起こった。八木勇征（28）が「行くぞ埼玉！」と叫び、「FLY WITH YOU」で幕を開けた。世界（34）は「3日目、一番盛り上がる俺たち見たいか？」とあおり、中島颯太（25）は「冒頭から昨日と全然違う構成でしたけど、最高の思い出を作りましょう」と呼びかけた。

16日発売のミニアルバム「Cosmic Resonance」収録の「Got Boost？」「Candy Blaze」などを中心に、全26曲を披露。八木の主演映画「隣のステラ」主題歌「いつも隣で」や「仮面ライダーガヴ」の挿入歌「Shake it off」も初披露した。単独ライブでは初めて取り入れたというトロッコで何度もアリーナを回り、八木は「遠くのファンの顔を近くで見る時間がふんだんにあって、ぜいたくでした」と頬を緩めた。

3日間、ファンの大きな声とともにライブを完成させた。20年にも同所で開催予定だったが、コロナの影響で中止に。6年越しに実現したライブで、演出もパフォーマンスも大幅にスケールアップしてファンへ届けた。八木は「FANTARO（ファンの総称）の声が演出になって僕たちの力がみなぎる、という演出になって、皆さんの声が力になっていることを実感できた」と感謝を口にした。

アンコールでは、9月から8都市18公演を開催する全国ツアー「FANTASTICS LIVE TOUR 2025　“BUTTERFLY EFFECT”−FLY WITH YOU−」のビジュアルを発表。中島は「デビュー前にEXILEさんからいただいた『羽広げて飛んでいこう』という言葉が今につながっている。羽を広げて、（中尾）翔太くんと9人で、そしてファンのみなさんと新しい夢をつかめることが本当にうれしいです。これからもぜひ一緒についてきてください」と呼びかけた。

世界は「チョウチョが飛んでいったので、飛んでいった先がドームならいいな。もっと大きなステージやまだ行けていない地域にも行きたいと思います」。声の風に乗って羽ばたいたチョウが、全国で嵐を巻き起こす。【野見山拓樹】