連合会館=東京都千代田区 20日投開票の参院選比例代表で、労働組合や業界団体が擁立した「組織内候補」の成績は―。連合傘下の産業別労組(産別)の候補者を見ると、国民民主党から出馬した4人は、電機連合の候補が9年ぶりに議席を得るなど、全員が当選。一方、立憲民主党から立候補した6人は1人が落選し、いずれの党から立つかによって明暗を分けた。
国民民主の4人のうち、UAゼンセンの候補は約20万5000票を獲得。電力総連候補は約19万4000票、自動車総連候補は約18万2000票、電機連合候補は約9万2000票を得た。いずれも集票力に陰りが見られたが、国民民主躍進の勢いに乗り、全員が当選圏に滑り込んだ。
一方、立民から擁立した6産別のうち、自治労は約14万8000票、情報労連は約11万6000票、日教組は約11万6000票、JP労組は約10万票、JAM・基幹労連は約9万5000票、私鉄総連は約7万4000票を集めた。ただ、私鉄総連の候補は個人名投票で上位から10番目にとどまり、当選圏だった上位7人に入れなかった。
自民党からは業界団体の組織内候補が上位で当選。全国郵便局長会は約48万票を獲得し、特定枠を除いて同党で首位だった。全国建設業協会、全国農政連、日本医師連盟、日本看護連盟なども議席を確保。一方、日本歯科医師連盟は約10万2000票を集めるにとどまり、現職が落選した。