首相官邸での除染土活用を視察する(右から)伊藤忠彦復興相、林芳正官房長官、浅尾慶一郎環境相=22日午前、東京・永田町 林芳正官房長官と浅尾慶一郎環境相、伊藤忠彦復興相は22日、東京電力福島第1原発事故による除染で生じた「除去土壌」を首相官邸で再生利用した現場を視察した。除染土を植栽の下地として活用したもので、林長官は「今後は各省庁における再生利用についても検討を加速化する」と述べた。
官邸では、中間貯蔵施設(福島県大熊町、双葉町)から搬入した約2立方メートルを利用。定期的に空間放射線量を公表するなどして安全性をアピールする。政府は、約1400万立方メートルある除染土のうち4分の3を再生利用し、残りを福島県外で最終処分する方針。