Team HRCがスーパー耐久第5戦オートポリスから登場する『シビック・タイプR HRCコンセプト』の概要を発表。TCRがベース車に

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2025年07月22日 12:50  AUTOSPORT web

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スーパー耐久第5戦オートポリスからST-Qクラスに参戦するTeam HRCのホンダ・シビック・タイプR HRCコンセプト
 7月22日、ホンダ・レーシングは、7月26〜27日に大分県のオートポリスで開催されるENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第5戦『スーパー耐久レース in オートポリス』からST-Qクラスに参戦を予定しているTeam HRCの271号車について発表した。今季からシビック・タイプR TCRをベースとした『シビック・タイプR HRCコンセプト』で参戦する。

 Team HRCは、スーパー耐久シリーズでSTMOが認めた開発車両が参加できるST-Qクラスに2023年から参戦を開始。シビック・タイプR CNF-Rと名付けられた車両でカーボンニュートラル燃料を使用するとともに、ホンダ・シビック・タイプRでの参加型モータースポーツ向けのレースベース車両やパーツの研究開発などを行ってきた。

 この挑戦は2024年最終戦でひと区切りを終えていたが、2025年からは新たなかたちでスーパー耐久に挑むことになった。『シビック・タイプR HRCコンセプト』と名付けられた新車両は、世界中のTCR規定のレースで活躍しているホンダ・シビック・タイプR TCRをベースに、HRCがチューンを施したものだ。

 シビック・タイプR TCRは量産をベースに、イタリアのJASモータースポーツが製作。日本、ヨーロッパ、北米、中国、アジアで150台以上が各地のレースに参戦している。HRCはグローバルなレーシングカスタマーへの貢献を視野に、今季からST-Qクラス参戦のベース車両をTCRに変更。パフォーマンスパーツの開発にST-Qクラスを活用していく。

 また、レッドとブルー、ホワイトに彩られたカラーリングも一新。フロントフェンダー、リヤに貼られる『VTEC TURBO』のロゴが印象的だ。1964年にF1に参戦したホンダRA271にちなむカーナンバーは継続して使用する。

 ドライバーは、これまでも271号車の開発に携わってきた大津弘樹、スーパーフォーミュラ・ライツやスーパーGTで大活躍をみせる野村勇斗、そしてこれまでもシビック・タイプR TCRをドライブしてきた経験をもつ辻本始温という3名を起用。経験が異なるドライバー布陣からのフィードバックによって、さまざまなカスタマーに適応できるレース車の研究に活かしていく。

 このシビック・タイプR HRCコンセプトは第5戦オートポリスを皮切りに第6戦岡山、最終戦富士に登場予定だ。シーズン後半戦の注目の一台と言えるだろう。

[オートスポーツweb 2025年07月22日]

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