北山宏光主演『醉いどれ天使』追加キャスト発表 岡田結実が舞台初出演【コメント全文】

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2025年07月22日 18:00  ORICON NEWS

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舞台『醉いどれ天使』メインビジュアル
 歌手・俳優の北山宏光が主演を務める舞台『醉いどれ天使』(※醉=酔の旧字体)の全キャスト、メインビジュアルが22日、公開された。

【ジャケット写真】北山宏光を中心に広がる印象的な幾何学模様

 『醉いどれ天使』は、日本をはじめ世界中に大きな影響を与えた名匠・黒澤明さんと、その多くの作品で主演を務めた三船敏郎さんが、初めてタッグを組んだ作品。戦後の混沌とした時代に生きる人々の葛藤をいきいきと描いた映画『醉いどれ天使』は、黒澤さんによる力強く斬新な世界観と三船さんの荒々しくも繊細な演技が絶賛され、名作として今もなお世界中で愛されている。

 映画史に燦然と輝く今作だが、映画公開の1948年4月から約半年後、ほぼ同じキャストとスタッフが集結し、舞台作品として上演されたという記録が残っている。当時の映画界では、大規模な労働運動が起こり、多くのスタッフや俳優たちが窮状に陥っていた。彼らを救うため、黒澤さんを中心に劇団が編成され、全国巡業が催されたといわれている。この時、上演作品に選ばれたのが『醉いどれ天使』だった。その後、当時の舞台台本は長い間眠っていたが、近年、偶然にも発見され、黒澤さんが抱いた舞台への熱い想いが息を吹き返した。黒澤さんの想いを継承し、満を持して2021年に舞台化。大盛況のうちに幕を閉じた。

 今回は、新たなスタッフ・キャストにより、25年舞台版『醉いどれ天使』の上演が決定した。色あせることのない普遍性を持ち、今を生きる私たちにも強く訴えてくるメッセージ。混沌とした現代に上演する意味を受け止め、日本映画史上最強コンビの原点ともいえる作品が再び舞台に蘇る。今も傑作として語られる映画版、そして1948年、2021年の舞台版が持つ魅力を引き継ぎながらも、新たな視点で紡ぐ。映画でも印象的なダンスシーンをはじめ、ライブならではのフィジカルでエネルギッシュな表現も満載。戦後の人々が命を燃やすように生きる姿を濃密に描き出す。

 脚本は前回に続き蓬莱竜太氏、演出は深作健太氏が務める。そして、三船さんが演じた闇市を支配する若いやくざ・松永は、北山が演じる。

 松永と対峙する酒好きで毒舌な貧乏医師・真田は渡辺大、松永と同郷で彼に思いを寄せるぎんは、横山由依と今作が舞台初出演となる岡田結実がWキャストで彩る。松永の恋人でダンサーの奈々江は阪口珠美、真田の診療所に住み込む美代は佐藤仁美、松永の兄貴分・岡田は大鶴義丹が演じる。

【コメント全文】
■渡辺大(真田役)
このようなすばらしい作品に携われることを光栄に思います。そして真田のような役をやらせていただける歳にもなれたのか、と感慨深くもなりました。
キャスト、スタッフ全員のエネルギーがぶつかり合う舞台になれるよう、全力でこの作品と対峙していきたいと思います。80年近く経っても色あせない名作の魅力をお客さまにお届けいたします。ぜひ、よろしくお願いいたします。

■横山由依(ぎん役※Wキャスト)
長い間、多くの方に愛されてきた『醉いどれ天使』という作品に関わらせていただけること、とてもうれしく思っています。今の時代にこの物語をお届けできることにも、大きな意味があると感じています。

劇場に足を運んでくださった皆さまに「来てよかったな」と思っていただけるよう、心を込めて、“ぎん”という役と丁寧に向き合っていきたいです。東京、名古屋、大阪と3都市でこの公演ができるので、より多くの皆さまにご覧いただきたいなと思います。

■岡田結実(ぎん役※Wキャスト)
歴史ある『醉いどれ天使』という作品の舞台に立てることが、なによりもうれしく心から光栄に思います。

蓬莱竜太さんの脚本を初めて読んだ時、深作健太さんと初めてお話しさせていただいた時から、ぎんとして、役者として、いち人間として、この作品を今の時代を生きる人にどう届けられるか毎日考えております。生きるということは、愛するということは、幸せになりたいと願うことは…答えも正解もないこの時代の人間だからこそできる表現を模索し、北山さんをはじめとするすばらしいキャスト・スタッフの皆さまとともに、今だからこそ届けられる舞台『醉いどれ天使』をぜひ楽しみにしていただきたいです。

■阪口珠美(奈々江役)
奈々江役を演じさせていただきます、阪口珠美です。日本映画史に残る『醉いどれ天使』の舞台に出演させていただけると聞いた時は驚きと不安でいっぱいでした。同時にこの作品で歴史ある劇場に立たせていただけることは私にとって大きな挑戦になりますし、皆さまからたくさん学ばせていただけるチャンスだと思いましたので、この上ないほどの気合も入りました。

生きることに必死にならなければいけないと思って頑張っている姿が切なくもあり、そんな感情も大切に演じられたらと思っています。映画では戦後間もない時代の女性たちがたくましくてエネルギッシュに生きている姿も印象的だったので、私も生の舞台で妖艶で魅力的な踊り手、奈々江をエネルギッシュに演じて皆さまに気持ちが伝わるように全力で挑みたいと思います。よろしくお願いいたします。

■佐藤仁美(美代役)
とても男らしいというか、とても男くさいというか、男!!!!というイメージの作品だなと思っています。その中で、愛嬌があって色気があって、どこか儚く、芯の強い、愛される女性を演じられたらなと思っています。初めて共演させていただく方も多いのですが、すてきな作品になると思います。男!!!!の匂いを存分に出して、刺激を与えてくれるのではないかと、緊張と楽しみでいっぱいです。すてきな作品になるように、楽しんでいただけるように、頑張ります!

■大鶴義丹(岡田役)
松永の兄貴分、私が演じる岡田、彼が放つ静かな暴力性は、松永にとって、恐怖と憧れが入り混じったものです。虚勢ではなく、冷酷な本物です。令和の今からは想像もできない、戦後というカオス。そんな激しい時代を自由に生きた、岡田という怪人。今の時代を生きる私が、彼に近づくためには何が必要で、何が不必要なのか。この猛暑のなか、そんな難問に心を躍らされながら、これから始まるけいこに思いを巡らせています。

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