「被爆者の声に注目を」=ノーベル賞委員長が広島訪問

0

2025年07月22日 20:31  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

原爆死没者慰霊碑に献花するノルウェー・ノーベル賞委員会のフリードネス委員長(右)=22日午後、広島市中区
 ノルウェー・ノーベル賞委員会のフリードネス委員長は22日、広島市を訪問し、平和記念資料館(原爆資料館)などを視察した。同委員会は昨年、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)にノーベル平和賞を授与した。同委員長は「被爆者の声に注目を集めたい」と語った。

 同委員長はまず、市役所を訪れ、松井一実市長に平和賞のメダルのレプリカを手渡した。松井市長は、日本被団協を選んだノーベル賞委員会の判断について「世界中にとても重要なメッセージを発信された」と述べた。

 同委員長はその後、原爆資料館を視察。芳名録に「広島の特別な記憶の場で、全ての犠牲者、全ての被爆者、痛みを希望に、記憶を平和への力に変えた全ての人々に敬意を表する」と英語で記帳した。記者団の取材に対し、「『核のタブー』は壊れやすい。日本だけでなく、世界で平和のための活動を続ける必要性を改めて感じた」と話した上で、「核兵器は二度と使われてはならないという被爆者の声に注目を集めたい」と強調した。 
    ニュース設定