『宝島』©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会妻夫木聡主演『宝島』より本予告映像が解禁された。
大友啓史が監督を務め、主演に妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太らが出演する本作は、沖縄がアメリカ統治下だった時代を舞台に、自由を求めて駆け抜けた若者たちの友情と葛藤を描く。
真藤順丈の直木賞受賞作『宝島』(講談社文庫)を原作に、構想6年、総製作費25億円、ロケ地43か所、エキストラ延べ5000人を動員し、規格外のスケールで制作された。
この度解禁された本予告映像では、冒頭、1952年、沖縄がアメリカだった時代に、米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれた若者たちの勇ましい姿が映し出される。
いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見るリーダーのオン(永山)は、彼らにとっての“誇り”だった。そのコザの英雄オンが失踪して20年。かつてオンとともに自由を追い求めた幼なじみの3人、主人公のグスク(妻夫木)は刑事に、ヤマコ(広瀬)は教師に、レイ(窪田)はヤクザとなり、それぞれの道を歩み出す。
激動の時代、過酷な運命に立ち向かう彼らの正義と覚悟が交錯した先には、レイに銃口を向けられるグスクの姿が…。さらに映像のラストには、大迫力のコザ暴動のシーンが映し出される。観る者をその渦中へ引き込むほどの圧倒的な臨場感と緊迫感が漂うなか、「なんくるないで済むかぁ!なんくるならんどぉ!!」と振り絞るグスクの魂の叫びが胸に迫る。
完成した映画を観た妻夫木は、「圧倒されて、立ち上がれなかった。鼓動みたいなものが、ドクンドクンと動き出すのが聞こえた気がした。俺たちはここにいるんだ、生きてるんだという魂の叫び。人の生きる力をまじまじと感じさせられた」と語り、大友監督は「世界には、声にならない声が溢れている。その声を届けたい、心の奥底にある叫びと想いを表現したいと思った」と本作に込めた想いを語っている。
『宝島』は9月19日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)