中居・国分“芸能界退場”の余波！空いたMC席を狙う旧ジャニの新鋭“3人”と業界痛手も“無問題”なワケ

中居正広氏と国分太一が、相次いで芸能界から「退場」することになった。

◆“ポスト中居・国分”をめぐり動き出すテレビ業界

中居は芸能界を引退し、複数のコンプライアンス違反が判明した国分は、芸能界への復帰が絶望的な状況。この2人は、ともに旧ジャニーズ事務所出身の人気アイドルとしてデビューし、その後はMCとして多くのバラエティ番組や情報番組に出演。

軽妙なトーク力と安定した進行力で、長年にわたりお茶の間に親しまれてきた存在だった。そのため、彼らの突然の離脱は、テレビ業界全体にとって大きな痛手であり、今後の番組制作やキャスティングに少なからぬ影響を及ぼすことが懸念されている。

そんな大物MCの2人が芸能界からいなくなったことで、テレビ関係者から注目を集めているアイドルたちがいる。

◆1人目は、もはや「アイドル」の枠に収まらない進行力と安定感

ひとりは、SUPER EIGHTの村上信五だ。村上といえば、中居氏や国分氏が作り上げた旧ジャニーズ事務所のアイドルがMCを担当する流れを受け継ぎ、数多くの番組で活躍中。

MCとしての能力はアイドルの枠を超えており、2017年〜2019年には『FNS27時間テレビ』（フジテレビ系）のキャプテンを務めたこともある。

また、現在も『月曜から夜ふかし』（日本テレビ系）などでMCを担当。かつてフジテレビ系でオリンピックのキャスターを務めたこともあり、どんな番組でもMCをこなせるアイドルだ。近年ではラジオ番組『村上信五くんと経済クン』（文化放送）をはじめ、経済に関する仕事を多数開拓。

さらに、農業関連会社の取締役に就任し、自身がモデルのバーチャルタレント「AIシンゴ」の運用会社を起業するなど、ビジネスマンとしての活動も行い始めている。そんな村上が、中居氏に代わり新たな国民的MCになる可能性が高いと民放関係者は話してくれた。

「村上さんはこれまで大きなスキャンダルがないのが良い点です。また、勤勉でさまざまなことに挑戦しているので、中居さんより対応できる番組が多く、活躍が期待されています。中居さん、国分さんが抜けた穴は村上さんがカバーする可能性が大です。

同年代の嵐の櫻井翔さんや二宮和也さんもMCとして注目されていますが、俳優業が忙しくこれ以上MC業を増やすのは難しいとされています。その点、村上さんはグループ活動もそこまで忙しくなく、MCに専念できます。

さらにあと何年かすれば、ビートたけしさんや所ジョージさん、明石家さんまさんなどが高齢化でMC業から去る可能性があります。そんな時に非芸人のMCとして村上さんが重宝されるでしょう。中居さんに代わり、国民的MCになるべきアイドルだと評価されています」（民放関係者）

◆2人目の新たなMCスター候補、静かに頭角を現す

そんな村上と同じく、旧ジャニーズ事務所のアイドルでMCとしての成長が期待されるのがSixTONESの田中樹だ。

田中は司会・進行能力が高く、グループで出演する『Golden SixTONES』（日本テレビ系）や『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』（ニッポン放送）でまとめ役として活躍している。

個人活動としても、2024年に放送された『あべこべ男子の待つ部屋で』（日本テレビ系）ではtimeleszの佐藤勝利とMCを務め、MCとしての実力を証明した。また、バラエティ番組にゲストとして出演することが多い田中は、各番組にしっかり対応できる能力を持っている。ポテンシャルの高さは、先輩である村上に匹敵すると言われている。

「田中さんの利点は、事務所の先輩たちが切り開いたMCとしての道があることです。田中さんも勤勉なことで知られており、先輩たちの番組を見てMCの猛勉強をしてきたとされています。

まだ経験不足な部分はありますが、2024年10月にはGirlsAwardで初となる大型ファッションイベントのMCに挑戦して評価を上げました。事務所も猛プッシュしていることが伺えますので、今後が楽しみなアイドルです」（民放関係者）

◆3人目の次世代MC候補、芸人との化学反応で新境地へ

注目株の田中と同じく、若手として期待されるのがtimeleszの菊池風磨だ。

菊池といえば、MCを担当する『何か“オモシロいコト”ないの？』（フジテレビ系）での発言が霜降り明星の粗品から苦言を呈されたばかりだ。しかし菊池もポテンシャルが高いとテレビ関係者は評価している。

「菊池さんの魅力は、芸人とコンビを組んだ際に輝くところです。『何か“オモシロいコト”ないの？』では、一緒にMCを務めるシソンヌの長谷川忍さんと相性が良いです。また、最近では『見取り図じゃん』（テレビ朝日系）の企画で見取り図の盛山晋太郎さんとMCを組むことがあり、臨機応変に話をまとめ掛け合いもこなしています。

バカリズムさんや山里亮太さんと組んだ番組も好評で、芸人が隣にいると持ち味を発揮できるタイプだと言えます。今後はさまざまな芸人とコンビを組み、MCとして活躍できる可能性を秘めています」（民放関係者）

中居氏と国分氏という、アイドルでありながらMCとしても活躍した大物タレントがいなくなった2025年。村上をはじめ、田中や菊池といった旧ジャニーズ事務所の後輩たちが、その穴をしっかり埋めてくれそうだ。

＜文／ゆるま小林＞

【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆