福島県浪江町の請戸海岸から見える東京電力福島第1原発=3月10日 東京電力は23日、福島第1原発5号機の使用済み燃料プール内から核燃料取り出しを開始したと発表した。2011年の事故で炉心溶融などを免れた5号機に保管されている1542体のうち、まず使用済みの1374体を取り出し、専用容器に入れて同原発敷地内の共用プールに移し替える。
福島第1原発の原子炉建屋からの燃料搬出は3、4号機で完了。6号機では4月、使用済みの1456体の取り出しを終えた。東電は未着手の1、2号機を含め、31年までに全燃料の取り出し完了を目指している。