
この先1か月は、本州付近は太平洋高気圧に覆われ、厳しい暑さが続くでしょう。特に、8月上旬にかけては、「猛暑」が予想されるため警戒が必要です。一方、沖縄・奄美は「台風」や「台風のたまご(熱帯低気圧)」の影響を受けやすく注意が必要です。
8月上旬にかけ「猛暑」
気象庁は今日24日、1か月予報(7月26日〜8月25日)を発表しました。向こう1か月も本州付近は暖かい空気に覆われやすく、1か月の平均気温は北日本〜西日本にかけて平年より高くなるでしょう。特に、8月上旬にかけては、平年よりかなり高く、「猛暑」が予想されます。
また、気象庁は今日24日「高温に関する早期天候情報」を発表しました。これは、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。北海道と東北、北陸、関東甲信、東海、近畿、中国地方は7月30日頃から、四国と九州北部では8月1日頃から「かなりの高温」が予想されています。
例年、7月下旬〜8月のお盆にかけてが、一年で一番暑さの記録が出る時期です。日本の暑さの記録1位は41.1℃で、浜松市(静岡)2020年8月17日と熊谷市(埼玉)2018年7月23日で観測しました。2018年以降、毎年全国のどこかで40℃以上を観測していますが、今年も40℃を観測する可能性があるため災害級の暑さに警戒が必要です。
沖縄・奄美は台風の影響を受けやすい
本州付近は太平洋高気圧に覆われる一方、沖縄・奄美は台風や台風のたまご(熱帯低気圧)の影響を受けやすいでしょう。
24日12時現在、台風7号、8号、9号のトリプル台風が発生中です。
目先、台風7号が今夜(24日)にかけて沖縄に接近、中心に近い宮古島など先島諸島だけでなく、進路の東側にあたる沖縄本島地方でも、強まる雨や強風、高波に注意が必要です。また、台風7号が通過した後、台風8号が26日〜27日にかけて南シナ海から宮古島など先島諸島に進む予想です。立て続けに台風が近づくおそれがあるため、最新の情報をこまめに確認して下さい。
また、今日24日マリアナ諸島で発生した台風9号は、27日以降、小笠原諸島近海まで北上する見込みです。小笠原諸島では、今週末〜来週初めにかけて雨や風が強まり、高波に注意が必要です。
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東日本の日本海側は「渇水」に注意
この先、沖縄・奄美は、台風の影響を受けやすく降水量は平年並みか多いでしょう。北日本〜西日本では、平年並みの予想ですが、東日本の日本海側では6月下旬から降水量が少なく、8月上旬にかけて降水量の少ない状態が続くため「水不足」に注意が必要です。日頃から水は大切に使いましょう。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】奄美地方・沖縄地方