ディーン・フジオカ翻訳の絵本『ありさんシェフの しょうたいじょう』10月発売 俳優のディーン・フジオカが初めて翻訳を手掛けた絵本『ありさんシェフの しょうたいじょう』(講談社)が10月16日、発売される。きょう25日から予約注文が開始となった。
【表紙】ディーン・フジオカ翻訳の絵本『ありさんシェフの しょうたいじょう』
原作は、絵本を多数手がけているイタリアの出版社 TERRE DI MEZZO社より刊行された『La piu grande cena mai vista(英題:The Biggest Dinner Ever)』。イタリア、フランス、スイス、ジョージア、中国、韓国、台湾、香港、マカオなど世界各国と地域で翻訳出版されている話題作である。
イラストを手がけたのは、イタリア・ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアにて「次世代の優れた児童書イラストレーター」に選出されたロレンツォ・サンジョ氏。
物語に登場する「ありさんシェフ」は動物たちを晩餐会に招待するが、席順をめぐってひと苦労。それぞれのゲストのことを考えてようやく席順が決定したかと思うと、最後には“あっ!”と驚く展開が待っている。やさしい世界観とほほえましいラストに、子どもも大人も笑顔になれる。「ちがいがあることの豊かさ」や「誰かを思いやる気持ち」が描かれた、ぬくもりあふれるストーリーとなっている。
ディーンは、英語や中国語をはじめとした多言語を操るマルチタレントとしても活躍中。同作の翻訳を行うにあたり、イタリア・ミラノにて原作者やイラストレーターと直接対話を重ねたことで、原作の世界観を分かち合えたという。
豊かな国際感覚と言語への深い造詣、役者としての繊細な表現力、親としての目線や子どもへの理解を有したディーンが、原作の遊び心や飾らない雰囲気を生き生きとした日本語で届ける。また、今回はイタリア語版の原書にはない、ディーン考案の絵本のちょっとした“しかけ”も魅力。自身の言葉でつづられたあとがきも必読だ。
■ディーン・フジオカ、コメント
はじめての絵本翻訳。家族や大切な人のことを思い浮かべながら、ひとつひとつの言葉を丁寧に紡ぎました。
イタリア・ミラノで、原作者さんやイラストレーターさんと直接お話を重ねる中で、翻訳の言葉たちは、少しずつ新しい命を宿していきました。
読み終えたあと、ちょっとだけ心があたたかくなって、なんとなく、そばに置いておきたくなる――そんな一冊になっていたら、うれしいです。
ページをめくるたびに、あなたの心にも、小さな“しあわせのひと皿”が届きますように。