2025スーパーGT第2戦富士 石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra) 7月25日、TOYOTA GAZOO RacingはスーパーGT GT500クラスでKeePer CERUMO GR Supraをドライブしている石浦宏明が、2025年をもってスーパーGT GT500クラスでの活動を終えると発表した。シーズン後半戦の開幕を前に、ファンに最後の走りを観てもらいたいという石浦の意向を踏まえ発表された。
1981年生まれの石浦は、2007年にTOY STORYapr MR-SでGT300クラスのチャンピオンを獲得すると、2008年にECLIPSE ADVAN SC430でGT500クラスにデビュー。KRAFT、SARDと移籍し、2015年にはCERUMOに加入。今シーズンを含め11年間CERUMOのドライバーとして活躍してきた。
スーパーフォーミュラでも二度のチャンピオンを誇り、今季も大湯都史樹とのコンビでKeePer CERUMO GR Supraを駆り第2戦富士で優勝も飾っている石浦だが、2025年をもってGT500クラスでの活動を終えることになった。
7月25日にTOYOTA GAZOO Racingから発表された内容によれば、今回の発表は「GT500クラスでの最後の走りを全国のファンの皆さまにご覧いただきたい」という石浦本人の意向もあり、第4戦富士の開催前週となるこのタイミングでの発表になったという。
「GT500クラスというトップカテゴリーで18年にわたって走り続けることができたのは、モリゾウさんをはじめ、トヨタ自動車、TGR-D、チームメイト、チーム関係者、スポンサーの皆さま、そして応援してくださるファンの皆さまのおかげです。心から感謝しています」と石浦はTGRを通じコメントを残した。
「この決断は簡単なものではありませんでしたが、自分の中でひとつの区切りをつける時だと感じ、今年の開幕前に今シーズン限りでGT500クラスを退くことを決めました。たくさんの喜びや悔しさを味わい、学び続けてこられたこの舞台に、心から感謝しています。とはいえ、モータースポーツへの情熱は変わらず、今後もレースにはさまざまな形で関わり、ステアリングを握り続けたいと思っています。もしかしたら、来年また別のカテゴリーでお会いできるかもしれません」
「残されたGT500クラスでのレース一戦一戦を、これまで以上に大切に、そして全力で走ります。そして、最後のシーズンを最高の形で締めくくれるよう、シリーズチャンピオンを目指して戦い抜きます。最後まで応援、どうぞよろしくお願いいたします」
石浦のコメントにもあるとおり、TOYOTA GAZOO Racingは「来シーズン以降の活動について、現時点では未定ですが、今後もモータースポーツとの関わりを続けていく意向です。石浦の新たな挑戦については、決定次第あらためてご案内いたします」とした。
また高橋智也GAZOO Racing Companyプレジデントは「今回の決断は、決して容易なものではなかったと思いますが、石浦選手が新たな挑戦を見据えての一歩を踏み出すことを、とても嬉しく思います。とはいえ、2025年シーズンのレースはまだ続きます。石浦選手のドライバー人生も、新たなステージに向かって進化し続けることでしょう」とコメントした。
「残りのシーズンを共に駆け抜け、全力で応援していきますので、引き続き頑張っていきましょう。これからの挑戦に対するワクワク感を胸に、次のステージでの活躍を心から楽しみにしていますし、その挑戦が素晴らしいものになるよう私たちも全力でバックアップします!」
[オートスポーツweb 2025年07月25日]