『国宝』主題歌に当初不安だったと明かしたKing Gnu・井口理 (C)ORICON NewS inc. 俳優の吉沢亮が26日、都内で行われた映画『国宝』特大ヒット記念舞台あいさつに登壇した。この日は李相日監督に加え、観客へのサプライズとして、主題歌「Luminance」を歌唱した井口理(King Gnu)、音楽家の原摩利彦氏が登場した。
【写真】珍しい2ショット!?ジャケット姿でビシッと登場した吉沢亮&井口理 本作は、黒衣として3年間歌舞伎の世界に身を置き、その体験をもとに執筆した吉田修一氏による小説を、李相日監督の手により映画化したもの。任侠の一門に生まれながら、歌舞伎役者の家に引き取られた主人公・喜久雄(吉沢)が、芸の道に人生を捧げ、やがて“国宝”と称される存在になるまでの50年を描く、壮大な一代記。
やや緊張気味の井口は「吉沢くんしか見れなかったです」と親交のある吉沢に安堵しつつ、ほぼ完成した映像を観て「最初は『正直、歌、いらなくね』と思っていたんです。クリエイティブが結集されて、その時点で完璧だった。歌を歌う側ですが『いらなくね』と正直な感想があったのでプレッシャーではあった」と当初不安があったことが明かした。
一方で李相日監督は「井口さんの声じゃなきゃだめ」と熱烈オファー。「思いついちゃって。『声が欲しい』となって。それは喜久雄が女形であることもあって女性とも男性ともつかない。性別に限らない声が、思い浮かぶ声の性質が井口さんしか考えられなかった」と太鼓判を押せば、吉沢も「いないっすね〜」と賛同し、「作品の思いたちを消化してくれるかのような美しい歌声と音」と納得した。
原氏いわく「音と声の間を目指した」という楽曲について「削ぎ落とされた感じ、進行繊細なサウンドだった」といい「最初に観たときは原さんの音楽も入ってなかったので。(完成を観て)『じゃまなく入れたんだな』と。エンディングに向けてシームレスにいこうという話で完成で初めて聞いて、やってよかったなって。原さんとの化学反応を感じました」と手応えをにじませた。
吉沢は友人として「『やる』とは聞いていたんですけど、そもそもこの作品の主題歌がなんだって想像がつかなくて。理がすばらしいことはもちろん知ってますけど…この作品の主題歌というところで不安はありましたけど、聞かせていただいて、本当にすばらしかった」と感動していた。