吉沢亮(31)の主演映画「国宝」(李相日監督)特大ヒット記念舞台あいさつが25日、東京・109シネマズプレミアム新宿で行われた。席上に、主題歌「Luminance」を手がけたKing Gnu井口理(31)と、劇中音楽も手がけた原摩利彦(41)がサプライズで駆けつけた。完成前のラッシュ(編集前のテープ)を見て、歌唱に臨んだ井口は「歌う側の人間ですけど…歌、いらなくね? と正直な感想があった」と本音を吐露した。
井口は、主題歌について聞かれると「お話をいただいて、見た方が早いと。最初、正直、歌、いらなくね? と」と振り返った。そして「見てから結構、プレッシャーではあったけど『やってほしい』と言ってくれていた」と言い、李相日監督(51)に視線を送った。
李監督が「やっぱり、井口さんの声じゃないと、ダメだと思った」と当時を振り返ると、原は「僕も主題歌をやるって知らなかった。最初、主題歌の曲を書いて下さい、とは言われていなかった。(音楽制作で)5回、合宿していて、2合宿目のヤマを超えたくらいに言われた」と明かした。
吉沢が「すごい話ですね」と驚くと、同監督は「僕が思い付いちゃって。やっぱり、声が欲しいとなった。(吉沢が演じた歌舞伎役者の立花喜久雄が)女形ってこともあって、女性とも男性とも性別に限らない声と思い浮かんだ声は、井口さんしか考えられなかった」と補足。吉沢は「最後に喜久雄が見ている景色と、そこから降りてくる声…作品のグチャグチャした思いを昇華してくれるような素晴らしい声」と絶賛した。
井口は歌った感想を聞かれ「面白かった。普段、バンドとして歌ものとして歌っているところがあった。原さんのは、ミニマルでそぎ落とされた神聖な感じだった」と語った。李監督から主題歌と曲、音楽が入り、完成した本編を見た感想を聞かれると「ラッシュで見た時、原さんの音楽が入っていなかった。邪魔なく入れたんだという…完成で初めて聴いて、やって良かったなと。原さんとの化学反応は。すごく感じた」と振り返った。
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井口と友人でもある吉沢は「やるという話は聞いていたが、そもそも、この作品の主題歌って何?」と口にした。原も「理がすばらしいことは、もちろん知っていますけど、この作品の主題歌って何なんだ? と不安はありましたけど、本当に素晴らしかった」と絶賛した。
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