テレビコラムニストが本当に推す2025年「夏ドラマ」ベスト3!磯村勇斗主演作、『愛の、がっこう』を抑えた1位は?

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2025年07月26日 06:10  web女性自身

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7月に入って続々とスタートした“夏ドラマ”たち。放送開始前から複数の「期待度ランキング」で期待度が高かった『しあわせな結婚』(テレビ朝日系)や、『ひとりでしにたい』(NHK)、『初恋DOGs』(TBS系)、『DOPE 麻薬取締部特捜課』(TBS系)など注目作品もひと通り初回放送を終えた。



そこでゴールデンタイムから深夜帯まで全てのドラマの初回を見終えたTVコラムニストの桧山珠美さんに、今クールで最も期待できそうな“推しドラマ”3作品を選んでもらった。



第3位は7月14日にスタートした、磯村勇斗(32)主演の『僕達はまだその星の校則を知らない』(関西テレビ・フジテレビ・月曜22時)。



独特の感性を持ち不登校の過去もある臆病で不器用な主人公が、“スクールロイヤー”として、共学化で揺れる私立高校に赴任。法律や校則では簡単に解決できない若者たちの青春に向き合っていく学園ヒューマンドラマ。ヒロインには堀田真由(27)、学園理事長役には約9年ぶりの民放連ドラとなる稲垣吾郎(51)などが出演する。



「磯村勇斗さんは昨年大ヒットした『不適切にも程がある』(TBS系)ではムッチ先輩とその息子の二役を演じ分け、その後の『クジャクのダンス、誰が見た?』では癖のある記者に。毎回、見事に役になりきる変幻自在の演技で、この人の芝居をみたいと思わせる貴重な若手俳優です。



今回、満を持してのドラマ初主演で期待は大。その役どころは、ちょっと風変わりな“学校嫌いの弁護士”で、宮沢賢治が転生してきたかのような人物像です。役名も白鳥健治。彼が賢治の“星めぐりの歌”を口ずさんでいたら、『その歌は…』と健治に興味をもったのが、堀田真由さん演じる同僚の国語教師で、彼女は賢治LOVEでデスクに賢治の写真を飾っているという、“そんな人いる?”というこちらもかなりの変わりもの。ふたりの関係がどう変わっていくのも気になりますが、浮世離れした健治が、生徒たちに寄り添って学校トラブルを解決していくところが見もの。優しいテイストの学園ドラマになっています。



脚本の大森美香さんは、今NHKで綾瀬はるかさん主演の『ひとりでしにたい』の脚本も書いていて、こちらも、終活について明るく考えさせられる面白い作品です。1話を見る限り、人物設定や世界観もきちんと描かれており、名作の予感も。演技達者な俳優さんと生徒役のフレッシュな面々にも期待。個人的にも注目です」



第2位は 7月10日スタート、木村文乃(37)主演の『愛の、がっこう。』(フジテレビ・木曜22時)。放送前のランキングでは注目度は低かった同作だが、桧山さんは「ドロドロ感がたまらない」と絶賛する。



堅い家庭で育った真面目すぎる高校教師と夜の世界でNo.1を目指すホストという、本来すれ違うことのないはずの2人が出会い、大きな隔たりを越えて惹かれ合うラブストーリー。文字の読み書きが苦手なホストをSnow Manのラウール(22)が演じる。



「脚本は’14年には上戸彩主演の『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジテレビ系)も手がけた井上由美子さん。最近はWOWOWの社会派ドラマのイメージが強かったので、久々に恋愛ものに帰ってきてくれたという感じです。



木村さんは私立の女子高の生真面目な教師役ですが、メガネをかけてファッションも地味で、いかにもなステレオタイプの女教師。また、ラウールのホストも、義務教育を受けず読み書きができないという役柄ですが、さすがに自分の名前も書けないのはありえないだろ、と。また、木村さんの友人役の田中みな実さん(38)のテレビ局の“できる女感”を出したくさい演技とか、ツッコミどころ満載ですが、ついつい見せられてしまう引力があります。



朝ドラ『あんぱん』でヒロインの最初の夫役を演じた中島歩(36)が木村さんのお見合い相手で一見いい人そうなんだけど実は浮気しているとか、ラウールのお母さんがりょう(52)で息子に金をせびるとか。“あ、この感じひさびさ”みたいな、みんなが夢中になった昔のドラマや韓流ドラマのような要素が感じられるドラマで、昭和の恋愛ドラマを夢中になって見ていた世代は大好物だと思います(笑)」



そんな2作を抑えて第1位にあげたのが、7月17日にスタートした阿部サダヲ(55)主演の『しあわせな結婚』(テレビ朝日系・木曜21時)。放送前から今クールで最も注目されていた同作を桧山さんは「とても面白かった」と振り返る。



妻が抱える“大きな秘密”を知った時、夫は彼女を愛し続けることができるのか?「夫婦の愛」を問う、マリッジ・サスペンス。共演は松たか子(48)。’24年のNHK大河ドラマ『光る君へ』を手掛けた大石静氏が脚本を手がける。



「まず、脚本の大石静さんは“絶対外さない”安定感があります。そのうえ、主演が阿部サダヲと松たか子。もうそれだけで面白くないわけがない。このコンビは、映画「夢売るふたり」でも夫婦役を演じています。また、’20年に放送されたスペシャルドラマ『スイッチ』(テレビ朝日系)でも元恋人役で共演していて、そのときの阿部さんが検察官役でした。今回はテレビのワイドショーでコメンテーターもやる売れっ子“ヤメ検”弁護士役で、世界観が近いので、続編かと思いました(笑)。



とはいえ、こちらはマリッジ・サスペンスということで、松さんに怪しげな過去があるという設定。第1話ですでに考察したくなる謎要素が満載でした。あと、刑事役の杉野遥亮(29)や松さんの父役の段田安則(68)とか、周りを固める役者も全部いいですね。“アベサダに外れなし”。このドラマに関しては期待度だけでなく、多分満足度も高いといいますか、最後まで楽しめる予感がする第1話でした」



今回、フジテレビ系を2作品選んだ桧山さんだが、逆境の中のフジの“本気”を感じたという。



「藤木直人主演の『最後の鑑定人』(フジテレビ系)も意外と面白くて、今期はフジテレビが本気出して頑張ってると思います。ほかにも『ちはやふる−めぐり−』(日本テレビ系)も安定した面白さですし、相葉雅紀主演の『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』はシリーズ作にしようという意気込みを感じます。



番外編でいえば、風間俊介主演の『40までにしたい10のこと』と『雨上がりの僕らについて』(ともにテレビ東京系)のボーイズラブ2作品も男女ものと違うトキメキがあって期待できます。どれもこっそり見たい作品です。オススメです」



まだまだ始まったばかりの“夏ドラマ”。個性的な作品が揃っているので、ぜひ楽しんでみては?

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