S耐第5戦オートポリスから登場のCIVIC TYPE R HRC Concept、今後の開発でシビック・タイプRユーザー全体に貢献へ

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2025年07月26日 17:30  AUTOSPORT web

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2025スーパー耐久第5戦オートポリス CIVIC TYPE R HRC Concept
 7月26〜27日、大分県のオートポリスで開催されているENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第5戦『スーパー耐久レース in オートポリス』には、ST-Qクラスに今季初登場となるTeam HRCの271号車CIVIC TYPE R HRC Conceptが参戦している。この車両はホンダ・シビック・タイプR TCRをベースに、HRCがチューンを施したもので、今後パフォーマンスパーツの開発にST-Qクラスを活用していく。

 Team HRCは、スーパー耐久シリーズでSTMOが認めた開発車両が参加できるST-Qクラスに2023年から参戦を開始。これまで市販車のシビック・タイプRをベースにしたシビック・タイプR CNF-Rで開発を行い、そのノウハウをST-2クラスのシビックユーザーに還元してきた。こういった取り組みもあり、ST-2クラスではシビック・タイプRが4台を占めることに。その目的を果たしてきた。

 今回から投入された271号車CIVIC TYPE R HRC Conceptは、車体をTCRベースにすることで、高いスピード域でさらに本腰を入れてパーツ開発を行っていくという。TCR用の開発というわけではなく、シビック・タイプRユーザー全体に還元するものだ。ただこれらの取り組みは次戦から進んでいくとのことで、今回の第5戦オートポリスでは、“素”のシビック・タイプR TCRのままだという。

 初戦となる第5戦オートポリスに向け、「シェイクダウンとテストを2回行っていますが、初期トラブルは少しはあったものの、予定どおりに走ることができています」というのは、この271号車のドライバーをこれまでも務めてきた大津弘樹。

 大津はFK8型のシビック・タイプR TCRや、ST-2クラスのシビックをドライブした経験はあるが、最新のシビック・タイプR TCRについて「すごく軽量ですし、動き方も機敏でレーシングカーだな、と感じます」と評した。

 また、今季の参戦ではスーパーフォーミュラ・ライツやスーパーGTで大活躍をみせる野村勇斗、そしてこれまでもシビック・タイプR TCRをドライブしてきた経験をもつ辻本始温を起用しており。経験が異なるドライバー布陣からのフィードバックを得ていく計画となっているが、若きふたりのドライバーについても、大津は高く評価した。

「辻本選手はシビック・タイプR TCRの経験も豊富なので走ってもすんなり乗ってくれます。また野村選手もFFの経験も、ハコのレーシングカーはGT以外ないのですが、普通に走っています。ビックリしました。センスがあると思いますし、今のドライバーは順応性が高いですね」

 そんな271号車CIVIC TYPE R HRC Conceptは、早くもシリーズで参戦しているST-TCR車両を上回るスピードをみせている。今後どういった開発が行われるのか、楽しみにしたいところだ。

[オートスポーツweb 2025年07月26日]

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