急きょメンバー変更のDENSO LEXUS RC Fがポール。僅差でD’station Vantageが続く/スーパー耐久第5戦予選

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2025年07月26日 20:30  AUTOSPORT web

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2025スーパー耐久第5戦オートポリス 総合ポールポジションを獲得した31号車DENSO LEXUS RC F GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/小林利徠斗/嵯峨宏紀)
 7月26日、大分県のオートポリスでENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第5戦『スーパー耐久レース in オートポリス』の公式予選が行われ、ST-Xクラスの31号車DENSO LEXUS RC F GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/小林利徠斗/嵯峨宏紀)が総合ポールポジションを獲得した。

 スポーツランドSUGOでの第4戦を終え、約3週間のインターバルを経た各チームは九州は大分県のオートポリスに集まった。今大会は5時間の決勝となるが、“お休み”となるST-ZクラスとST-1クラスを除く8クラス48台がエントリー。7月24日の特別スポーツ走行と26日の専有走行を経て、AドライバーとBドライバーの合算タイムで競われる予選に臨んだ。

 雲間から夏らしい青空がのぞくコンディションで行われた予選。総合ポールポジションを争うST-Xクラスは、まずはAドライバーの計測で31号車DENSO LEXUS RC Fの鵜飼龍大が、2番手の777号車D'station Vantage GT3の星野敏と0.833秒差の1分51秒504をマークする。

 続くBドライバー予選では、星野から上村優太に交代した777号車アストンマーティンが1分49秒332でトップタイムを刻み、2番手は片岡龍也が乗った23号車TKRI松永建設AMG GT3、3番手は小川颯太が乗った101号車Hitotsuyama Audi R8 LMSと続いた。そしてAドライバー予選でトップだった31号車レクサスは蒲生尚弥のドライブで4番手につけた結果、A・B両ドライバーの合算タイムで31号車レクサスが777号車アストンマーティンを0.032秒差で上回り、ポールポジションを獲得した。

 最速となったDENSO LEXUS RC F GT3はこの週末、本来Aドライバーに永井宏明を起用していたが、親類の不幸により急きょ鵜飼が代役に抜擢されていた。鵜飼は2023、2024年には中升 ROOKIE Racingの中升 ROOKIE AMG GT3のAドライバーとして走ってシリーズを2連覇している実力派で、その鵜飼の驚速タイムも助けとなり、僅差での総合ポールポジション獲得となった。なお、31号車レクサスは急きょのドライバー変更に伴い、公式通知No.12として決勝レース中に1回のドライブスルーペナルティを科せられている。

 4台のST-Xクラスに続く5番手には、今大会が初実戦となるST-Qの271号車CIVIC TYPE R HRC Concept(大津弘樹/野村勇斗/辻本始温)がつけた。続く6番手から11番手にはST-TCRがつけ、クラスポールポジションは97号車Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC(遠藤光博/中野信治/ジャック・ヤング)が手にした。

 ST-TCR以降、12番手から27番手までの順位は、ST-2、ST-3、ST-QとST-4のトップが入り交じる順位結果に。8台が競うST-2は、Aドライバーの計測が各車のギャップが0.4秒以内という僅差の争いとなったが、Bドライバーの計測で6号車新菱オートDXL☆ネオグローブEVO X(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄/松沢隆弘)の菊池が2番手を1.277秒離すベストタイムを刻んだことでクラスポールポジションを手にした。

 ST-3は、Aドライバーの計測で15号車岡部自動車フェアレディZ34(前島秀司/長島正明/銘苅翼/元嶋成弥)の前島が、唯一ST-2を上回る2分1秒台のタイムを刻み、Bドライバーの長嶋との合算タイムでクラスポールポジションを獲得している。

 8台が参戦しているST-4クラスでは、66号車odula TONE MOTUL ROADSTER RFのAドライバー猪股京介がクラストップ、Bドライバーの藤原優汰が2番手となり、合算タイムでクラスポールポジション獲得。なお、290号車AutoLabo Racing(横尾優一/伊藤大輔/西村和則)は合算タイムが予選通過基準タイムを下回り、さらに37号車DXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆NCロードスター(ジョニー小倉/大谷飛雄/野上敏彦)はBドライバーのタイムが未計測となったために2台は予選未通過となったため、決勝は290号車、37号車の順で最後尾からのスタートとなる。

 そして今季から駆動方式により2クラスに分かれて競っているST-5は、後輪駆動のST-5R勢が総合33〜38番手に並び、クラスポールポジションはA・Bドライバー計測でともにトップに立った88号車村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/太田達也/黒沼聖那/吉田綜一郎)が獲得。一方、僚友の89号車村上モータースMAZDAロードスター(MAKOTO/江袋光貴/米川直宏/岩岡万梨恵)は、18号車WedsSport GR86との接触行為がドライバーの遵守事項違反と判定され、クラス最後尾グリッドが言い渡されている。

 前輪駆動のST-5Fは、ST-5Rに次ぐ総合39〜46番手までに並び、67号車YAMATO FIT(安井亮平/内山慎也/椋本陵)が、Aドライバーの安井が2番手、Bドライバーの内山が5番手タイムをマークしてクラスポジションを手にしている。

 また今大会は、開発車両が出走しているST-Qに4台が出走しており、クラス最速は先述の271号車CIVIC TYPE R HRC Conceptの総合5番手。そして、僅差のタイムバトルを繰り広げた104号車GR Yaris DAT Racing Conceptと28号車TGRR GR86 Future FR conceptは、合算タイムで0.739秒差となり、104号車が総合17番手、28号車が総合20番手につけた。また、6月にニュルブルクリンク24時間レースを走破した32号車TGRR GR Yaris DATは、AドライバーのMORIZOとBドライバーの佐々木雅弘の合算でST-3とST-4の中間ほどのタイムをマークしており、総合25番手につけている。

 真夏のオートポリスを舞台に、5時間耐久として争われる決勝レースは27日(日)の11時にスタートが切られる予定だ。

[オートスポーツweb 2025年07月26日]

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