2025年FIA F2第9戦スパ・フランコルシャン レオナルド・フォルナローリ(インビクタ・レーシング) 7月26日、2025年FIA F2第9戦スパ・フランコルシャンのスプリントレース(決勝レース1)がベルギーのスパ・フランコルシャンで行われ、レオナルド・フォルナローリ(インビクタ・レーシング)が今季2勝目を飾った。宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC)は8位でチェッカーを受け、今季4度目の入賞を果たした。
第9戦決勝レース1のグリッドは25日に行われた予選トップ10のリバースグリッドで決定され、予選で10番手タイムを記録したオリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ/レッドブル育成)がリバースポールを獲得。フロントロウ2番グリッドに母国レースを迎えたアムーリ・コルデール(ロダン・モータースポーツ)が並んだ。
予選で8番手タイムを記録したガブリエレ・ミニ(プレマ・レーシング/アルピーヌ育成)は第8戦のフィーチャーレースでの接触によって5グリッド降格ペナルティを受け、フォルナローリがセカンドロウ3番手となった。
4番手以降はジョセップ・マリア・マルティ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)、アービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング/レッドブル育成)のカンポス勢が続き、予選で2番手タイムを記録した宮田は9番グリッドからスタートを迎えた。
タイヤ交換義務のない18周もしくは45分+1周のスプリントレースは、日本時間20時45分(現地時間13時45分)に気温22度、路面温度35.2度、雲の多い晴れのドライコンディションのなか幕を開けた。
抜群の蹴り出しを決めたフォルナローリがホールショットを奪い、コルデール、ゲーテの順でターン1を通過する。そんななか、ターン1でスリーワイドとなったリチャード・フェルシュフォー(MPモータースポーツ)、ルーク・ブラウニング(ハイテックTGR/ウイリアムズ育成)、ジャック・クロフォード(ダムス・ルーカスオイル/アストンマーティン育成)が接触。ブラウニングはグラベル上でマシンを止め、バーチャル・セーフティカー(VSC)が導入された。
2周目にVSCがセーフティカー(SC)に切り替えられるなか、自力でピットに戻ったクロフォードが走行を再開し、隊列最後尾に復帰する。一方、フェルシュフォー、ブラウニングの2台はこのタイミングでリタイアとなり、ドライバーズランキング上位の2台が早々にレースを終えることとなった。
レースは4周目にリスタートを迎えると、オープニングラップでポジションをあげた宮田がアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成)にかわされ、9番手に後退する。ペースの上がらない宮田は翌5周目にロマン・スタネ(インビクタ・レーシング)にも先行を許し、10番手にポジションを落とした。
トップのフォルナローリがファステストラップを更新し、2番手コルデールを徐々に引き離していくなか、4番手のビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/ウイリアムズ育成)がゲーテをパスして3番手に浮上する。その後方では8番手のダンが前方のミニに積極的に仕掛けるもミニがポジションを守り切り、レースは後半戦に突入した。
3番手にポジションをあげたマルタンスはハイペースで周回を重ねてコルデールを猛追し、12周目のターン7でバトルを仕掛ける。しかし2台はバトルの最中で接触し、グラベル上でコルデールが停止する。これにより再びSCが導入された。
このタイミングで4番手のマルティを筆頭に13台がタイヤ交換を行い、フォルナローリ、マルタンス、ゲーテ、ミニ、キアン・シールズ(AIXレーシング)というトップ5オーダーとなる。6番手でコースに復帰したマルティがタイヤ交換組のトップとなり、スタネ、ダン、宮田が続いた。
14周目にリスタートを迎えると、ミニがゲーテをかわして3番手に浮上する。タイヤ交換を行ったドライバーたちが次々とシールズをかわし、マルティが4番手のゲーテに迫るなか、スタネをパスしたダンが6番手に浮上する。しかしスタネも負けじとダンに仕掛け、16周目にスタネが6番手の座を取り戻した。
タイヤ交換を行ったドライバーたちがポジションアップを試みるなか、サミ・メゲトゥニフ(トライデント)がケメルストレートで停止し、17周目に3度目のSCが導入される。レースがファイナルラップを迎えるもSCランは続き、トップチェッカーを受けたフォルナローリが今季2勝目を飾った。2位にマルタンス、3位にミニが続き、8位でチェッカーを受けた宮田は今季4度目の入賞を果たした。
2025年FIA F2第9戦スパ・フランコルシャンのフィーチャーレース(決勝レース2)は日本時間27日17時(現地時間10時)より、タイヤ交換義務を有する周回数25周、もしくは60分+1周で争われる。
■2025年FIA F2第9戦スパ・フランコルシャン スプリントレース正式結果
Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/1/L.フォルナローリ/インビクタ・レーシング/41'49.222
2/14/V.マルタンス/ARTグランプリ/0.601
3/10/G.ミニ/プレマ・レーシング/1.271
4/5/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/2.408
5/3/J.マルティ/カンポス・レーシング/2.804
6/2/R.スタネ/インビクタ・レーシング/4.405
7/17/A.ダン/ロダン・モータースポーツ/4.883
8/15/宮田莉朋/ARTグランプリ/5.647
9/24/J.ベネット/ファン・アメルスフォールト・レーシング/6.734
10/11/J.クロフォード/ダムス・ルーカスオイル/7.663
11/20/J.デュルクセン/AIXレーシング/8.053
12/25/R.ヴィラゴメス/ファン・アメルスフォールト・レーシング/8.423
13/21/C.シールズ/AIXレーシング/8.933
14/23/M.エスターソン/トライデント/9.387
15/9/S.モントーヤ/プレマ・レーシング/9.939
16/8/D.ベガノビッチ/ハイテックTGR/11.052
17/4/A.リンドブラッド/カンポス・レーシング/11.477
18/22/S.メゲトゥニフ/トライデント/DNF
-/12/K.マイニ/ダムス・ルーカスオイル/3Laps
-/16/A.コルデール/ロダン・モータースポーツ/DNF
-/6/R.フェルシュフォー/MPモータースポーツ/DNF
-/7/L.ブラウニング/ハイテックTGR/DNF
・ファステストラップ(全体):#4 アービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング/レッドブル育成):2分00秒679(15/18) 208.937km/h
・ファステストラップ(得点対象):#1 レオナルド・フォルナローリ(インビクタ・レーシング):2分00秒933(15/18) 208.498km/h
・ペナルティ:#8:5秒ペナルティ/トラックリミット違反#4:5秒ペナルティ/接触要因
[オートスポーツweb 2025年07月26日]