石破首相「退陣」時期巡り観測=両院懇・選挙総括、判断に影響

5

2025年07月27日 07:32  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

経団連夏季フォーラムで講演する石破茂首相=25日、長野県軽井沢町
 石破茂首相(自民党総裁)は、参院選の大敗後も続投の考えを繰り返すが、党内の退陣圧力は日増しに強まっている。両院議員懇談会、臨時国会、参院選総括などの重要な政治日程が、進退を巡る判断に影響を与えそうだ。

 「この上ない緊張感、責任感を持って国家を運営し、次の時代に良い日本を残したい」。首相は25日、長野県軽井沢町で講演し、続投への意欲をにじませた。これに先立つ与野党党首会談でも「辞めるとは言っていない」と述べたという。

 しかし、党内では首相の責任を問う両院議員総会を求める署名活動が活発化。主導する中堅・若手は、必要な所属国会議員の「3分の1」確保を宣言し、首相を揺さぶる。

 今後の政治日程で、首相にとって最初の関門は28日の両院議員懇談会だ。参院選の落選者も出席するため、直接辞任を求められる可能性がある。

 8月1日には臨時国会が召集される。日米関税交渉の合意を受けた予算委員会の集中審議が開かれ、首相は参院選後初の国会論戦に臨むことになる。

 首相はかねて、戦後80年に合わせた戦争検証に意欲的だ。6、9両日の広島、長崎原爆忌や、15日の全国戦没者追悼式に現職の首相として参列することに、強いこだわりを持っているとされる。

 20〜22日に横浜で開かれる第9回アフリカ開発会議(TICAD9)も重視。党内には「TICADまでは続けても構わない」(若手)との声がある。

 8月中にまとめる参院選の総括も焦点だ。これを区切りとみる向きは党内に多く、党青年局は25日、執行部に総括後の辞任を求める意見書を提出。党幹部も「総括後に首相退陣だ」との認識を示した。

 ただ、退陣を望む議員の思惑通りの展開となるかはなお不透明だ。SNSでは首相続投を求める投稿も増えている。最近、首相と面会した党ベテランは「首相はやる気に満ちあふれている。世論の動向も進退の判断に影響するだろう」と指摘した。 

このニュースに関するつぶやき

  • 何だかテレビつけたら、河野太郎が偉そうに自民党はこれから何をすべきかだとかくっちゃべってたけど、まずマイナ保険証を止めろ。
    • イイネ!2
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(4件)

前日のランキングへ

ニュース設定