
台風9号は、明日28日から29日にかけて小笠原諸島に最も接近し、その後30日頃にかけて小笠原近海で動きが遅くなる見込みです。小笠原諸島では、大しけとなり、暴風や警報級の大雨になるおそれがあります。その後、台風の進路は定まっていません。8月に入る頃に、関東でも強風が吹くなど影響がでる可能性があります。
明日28日〜29日 台風9号は小笠原諸島に接近
台風9号は、今日27日午後3時、小笠原近海を時速15キロで、北へ進んでいます。中心の気圧は965hPa、中心付近の最大風速は40m/s、大型で強い台風です。
台風9号は、今後、小笠原近海を北上し、明日28日から29日にかけて小笠原諸島に最も接近する見込みです。その後30日頃にかけて小笠原近海で動きが遅くなるでしょう。
小笠原諸島では、明日28日から30日頃にかけて、大しけとなり、台風の進路や発達の程度によっては、暴風や警報級の大雨になるおそれがあります。うねりを伴った高波や強風に警戒・注意し、落雷や突風に注意してください。29日は土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要です。
台風9号の予想進路まだ定まらず 8月に入る頃に関東でも強風など影響か
日本付近の上空では、台風を流す強い風は吹いておらず、台風9号の予想進路をみると、小笠原近海を過ぎる31日以降、予報円が大きくなっています。まだ予報が定まっていません。
台風の今後の動向によっては、関東でも、8月に入る頃に強風が吹くなど、影響が出る可能性があります。上の図は、コンピュータによるひとつの計算です。今後、最新の台風情報をご確認ください。
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関東 猛暑が続く 8月上旬は平野部でも広く雨が降る日も
上空で台風を流す風が吹いていないということは、日本列島は暖かい空気に覆われやすい状況です。関東は、立秋(8月7日)頃にかけて、猛烈な暑さが続くでしょう。万全な熱中症対策が必要です。室内では、エアコンを使用するなど、涼しくしてお過ごしください。
ただ、今の気温の予想には気になることもあります。8月に入る頃は、オホーツク海高気圧が勢力を強め、これまで気温を押し上げていた南風が、東風に変わり、暖かい空気が、一時的に流れ込みにくくなる可能性がでてきました。東京都心では、最高気温35℃以上の猛暑日が続く予想になっていますが、この数字まで上がらないことも考えられます。猛烈な暑さは、2〜3日の間おさまることがあるかもしれません。
このところ、関東では強い日差しが照りつけ、午後は山沿いを中心に雨雲がわく日が続いています。8月上旬は、平野部でも広く雨が降り、傘が必要になる日がありそうです。