
7月25日(金)、総理官邸前で行われた「石破やめるな」と銘打ったデモに数百人が集まりました。
参加者
「(敗北は)今までの30年の積み重ね。石破総理の責任じゃない」
「裏金作り、旧統一教会の問題もある。安倍政権の下で。負の遺産がこういう結果になった」
同じ頃、石破総理は…
石破茂 総理大臣
「先般の参議院選挙で厳しいご審判をいただいた。自らに対する反省も踏まえて、国家を運営していかないといけない」
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改めて、政権を担い続ける決意を強調。しかし、選挙直後から自民党内では、“石破おろし”の動きが続いてきました。
“ポスト石破”の一人と目される小泉大臣は…
小泉進次郎 農林水産大臣
「(50議席の)目標を達成できなかったことを重く受け止めるべきだ」
自民党青年局は公然と退陣を要求。
自民党 中曽根康隆 青年局長
「ご自身の決断で責任を取っていただきたい」
記者
「事実上の退陣要求?」
中曽根 青年局長
「その通りです」
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今回の選挙で苦戦を強いられながらも当選した旧安倍派の議員は…
自民党 旧安部派 西田昌司 参院議員
「党の総裁としての責任をはっきりさせてもらわないと、たくさんの仲間が今回落選して、泣くに泣けない」
旧安倍派の幹部・萩生田氏らは、自民党が野党になって出直す案も検討。そうした考えは森山幹事長に伝えられたといいます。
政権を手放してでも、総理に退陣を迫る動き。
そして、旧安倍派や旧茂木派からは、総裁選の前倒しを決めることができる「両院議員総会」の開催を求め署名を集める動きも…
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自民党 旧茂木派 鈴木貴子 衆院議員
「1人でも多く賛同してくれる仲間を募っているところです」
一方でこうした動きに対し、鈴木貴子氏の父親で、23年ぶりに復党したばかりの鈴木宗男氏は...
自民党 鈴木宗男 参院議員
「裏金のけじめがついてない。明確な責任をとらない連中が、石破総理に対して反発するのはすり替えの議論だ」
“石破降ろし”に対し総理を支える声も上がっているのです。
岩屋毅 外務大臣
「進むも地獄、退くも地獄ですけれども、国家国民のために前に進んでいかなければならない」
村上誠一郎 総務大臣
「横で見ていて本当に大変だなと思いました。いろんな負の遺産を背負いながらここまでやってきたことに対して、石破総理だからここまでやってこられた」
続投は容認されるのか、それとも“石破おろし”が加速するのか。
石破総理続投 理解得られるか7月23日(水)、石破総理が行ったのは、菅氏氏、岸田氏、麻生氏の歴代総理経験者3人と異例の会談。会談後、歴代総理は何も語りませんでしたが、ひとり、取材に応じた石破総理は...
石破茂 総理大臣
「私の出処進退については、一切話は出ておりません」
続投への意欲を強調し、“退陣”は話題にならなかったと説明したのです。どういうことなのか、石破総理に直接取材したという後藤謙次さんは...
政治ジャーナリスト 後藤謙次氏
「麻生さんが『こういう状況で誰も責任をとらないと収まらない』とは言ったようなんです」
麻生氏から“責任問題”に言及があったものの、石破総理は、合意に至ったばかりのトランプ関税をめぐる日米交渉の説明に力を入れたといいます。
後藤謙次氏
「石破さんが日米協議について説明をし、総理経験者なら外交がどれだけ大変かおわかりでしょうということで、(石破総理は)明確な退陣論は出なかったと(理解した)」
7月25日(金)には、野党の党首を集めて日米合意の成果を説明しましたが、その時の石破総理の様子について野党側は...
国民民主党 玉木雄一郎 代表
「続投への強い意欲を感じた内容でしたね」
共産党 田村智子 委員長
「最後に『辞めません』っていうふうにひと言いってました」
ともに少数与党となった公明党からは、総理の思いを代弁するかのような言葉が…
公明党 斉藤鉄夫 代表
「自民党としてはしっかりと石破総理を支えていく体制で、アメリカとの関税交渉を力強く進めていく上で必要ではないか」
石破総理の続投への理解は得られるのでしょうか。