丸の内TOEI、午後8時8分に明かり消え「東映、ありがとう」の声の中65年の歴史にピリオド

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2025年07月27日 20:31  日刊スポーツ

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「さよなら丸の内TOEI“さよなら”そして“ありがとう”65年の歴史に幕!!」と題して最後のあいさつを行う吉永小百合(撮影・中島郁夫)

1960年(昭35)9月20日に東京・銀座に開館した映画館「丸の内TOEI」が27日、本社ビル・東映会館の再開発と本社移転を受けて閉館した。


閉館プロジェクト「さよなら丸の内TOEI」のグランドフィナーレとして上映された、1980年(昭55)の映画「動乱 第1部 海峡を渡る愛 第2部 雪降り止まず」(森谷司郎監督)の上映を終え、全観客が劇場を出ると、吉村文雄社長(60)は、社員数名とともに劇場の前に立った。そして、歩道に並んだ約300人の人々を前に「丸の内TOEIは閉館しますが、東映はこれからもお客さまを楽しませる作品を作り続けて参ります」とあいさつ。「東映、ありがとう!!」などと感謝の声が飛び交う中、午後8時8分に劇場内に灯っていた明かりが消え、丸の内TOEIは大川橋蔵さん主演の60年「海賊八幡船」(沢島忠監督)の上映から始まった約65年の歴史にピリオドを打った。


「動乱」の上映が午後7時20分ころに終わると、館内から拍手が巻き起こった。吉村社長は扉の脇に立ち、出てきた観客1人1人に感謝のあいさつを続けた。観客の中には、丸の内TOEIに向かって深々と一礼する人もいた。


5月9日から80日間で100作超の名作を上映した「さよなら 丸の内TOEI」は、4万6120人を動員し、興行収入7761万8400円を記録した。

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  • 「動乱」という作品が社会に問おうとしていたテーマはともかくとして、「大日本帝國軍」のスタイルの良さ「だけ」に飛びつきたい「考えなし」にこれを提供して、果たして良かったのだろうか…?
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