「渡辺翔太さんは大人と少年が共存している方」映画『事故物件ゾク 恐い間取り』畑芽育インタビュー!

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2025年07月27日 20:41  All About

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ホラー界の巨匠・中田秀夫監督の最新作『事故物件ゾク 恐い間取り』でヒロインを務める畑芽育さんにインタビュー。自身初の本格ホラー映画出演の裏側、そして畑さんの好きな映画についてもお話を聞きました。※写真:Kaori Saito(All About)
映画『事故物件ゾク 恐い間取り』は、亀梨和也さん主演映画『事故物件 恐い間取り』に続く『事故物件』シリーズ最新作。

本作のヒロインに抜てきされたのが畑芽育さん。畑さんは2025年、映画『うちの弟どもがすみません』『かくかくしかじか』『君がトクベツ』、そして本作『事故物件ゾク 恐い間取り』と、5、6、7月と出演作が立て続けに公開されている大注目の俳優です。

本作は、そんな畑さんが初めて臨んだホラー映画。まず出演依頼があったときのことからお話ししていただきました。

映画『事故物件ゾク 恐い間取り』出演、畑芽育さんにインタビュー

初めてホラー映画に挑戦した! 畑芽育さんにインタビュー ※写真:Kaori Saito(All About)

――出演作の公開が続いていますが、映画『事故物件ゾク 恐い間取り』は畑さんにとって初のホラー映画だそうですね。出演のオファーがあったときの気持ちを教えてください。

畑芽育さん(以下、畑):とてもうれしかったです。ホラー映画の経験がなく、未知のジャンルだったのでワクワクしました。恐いのは得意なほうではないのですが、知らないことが多いからこそ「どうやって撮影するのだろう」「どんな芝居を求められるのだろう」と楽しみなことがいっぱいでした。

同時に、撮影前の緊張感はこれまで経験したことのない独特なものがありました。

――脚本を読んだ感想は? 恐かったですか?

畑:キャラクターやその背景が丁寧につづられているという印象があり、恐怖描写だけでなく、私が演じる花鈴の過去のエピソードなどは少し切ない気持ちにもなりました。

花鈴は謎めいた部分も多いので、この映画のキーパーソン的な存在。私は花鈴として作品にいい影響を与える存在を目指そうと思いました。

――花鈴との共通点や共感ポイントはありましたか?

畑:今回は“心霊現象”という特殊な環境下に置かれていましたから、花鈴の言動への共感は特に感じなかったのですが、彼女は俳優を目指して頑張っている女の子なので、エンターテインメントの世界に興味を持っているという点が私との共通点かもしれません。脚本を読み込み、花鈴を探りながら役をつかんでいったという感じです。

恐い映画の現場はとても和やか?

(C)2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会

――花鈴はミステリアスな女性なので、前半はずっと“何かがある”という含みを持たせたお芝居をしなくてはいけなかったと思います。中田監督からはどのような演出がありましたか?

畑:中田監督からは「謎めいた女の子であるという部分にアクセントをつけて」という演出を受けたので、自分で芝居のプランを考えるというより、監督の指示を受けて、その通りに演じました。

――撮影現場の様子は? 恐い現象が起こりましたか?

畑:とても和やかでした。心霊現象も何も起こらなくてホッとしました。驚いたのは監督の撮影スピードが早いこと。撮影するカットの細かいところまでスケジュールが決められており、事前に教えていただけたので助かりました。

予定がきっちり決められていたため、撮影もサクサク進みましたし、予定よりも早く撮影が終わる日もあったくらいです。

――畑さんは霊感が強いほうですか?

畑:小さい頃にお化けを見た記憶はあるのですが、今は全然ありません。よく“テレビ局はお化けが出る”と、うわさされますが、そういうスピリチュアルなうわさは信じやすいほうかもしれません。

渡辺翔太さんは大人と少年が共存している俳優

(C)2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会

――恐いのが得意ではないということは、ホラー映画はあまり見ませんか?

畑:海外のホラー映画を見に行くことはありました。といっても心霊ものではなく、ゾンビやモンスターが出てくるような作品です。『事故物件ゾク 恐い間取り』のような、ストレートなホラー映画は、恐がりだからあまり見てきませんでした。でも中田監督の『リング』は見ました。やっぱり評判通り恐かったです……。

――完成した『事故物件ゾク 恐い間取り』はいかがでしたか? ご自身が出演していると怖さが半減したりするものでしょうか?

畑:物語の展開が分かっていたこともあり、怖いけれど、どこか安心感もありました。撮影現場では演じることに一生懸命で、中田監督の恐怖演出をじっくり見る時間がなかったのですが、完成した映画を見て「あのシーンの撮影はこういう意味があったのか」と、中田監督の演出のすごさを改めて感じることができました。

例えば、髪の毛が垂れてくるシーンなど、常人では考えられないようなカメラワークで撮影していました。「どういうシーンになるのだろう」と不思議だったのですが、映画を見て「なるほど!」と。今回、出演させていただき、刺激的で楽しい撮影を体験できたと思います。

――共演の渡辺翔太さんと一緒のシーンが多かったのですが、共演された感想は?

畑:渡辺さんは、大先輩ですし、大人の落ち着きがある方です。その一方で無邪気な一面もあり、大人と少年が共存している方だと思いました。

渡辺さんが演じた桑田ヤヒロは天然で、何でもかんでも引き寄せてしまうところがありますが、渡辺さんは正反対の印象がありました。視野が広く、いろいろなことに気付いて、1つひとつに真剣に向き合っていくタイプではないかと。集中力もすごかったです。

大好きな映画は『エターナル・サンシャイン』

大好きな映画や俳優の話もお聞きしました ※写真:Kaori Saito(All About)

――All Aboutでは、取材の際、好きな映画についてお話を聞いているのですが、畑さんは好きな映画、好きな俳優はいますか?

畑:最近はあまり劇場で映画を見ることができていないのですが、この間、久しぶりに配信で見て、改めていい映画だと思ったのは『エターナル・サンシャイン』(2004)です。

ジム・キャリーさんとケイト・ウィンスレットさんが恋人同士を演じているのですが、記憶を消してお互いを忘れてしまおうとする物語です。記憶を消してもまた同じ人と恋をしたいと思う運命的なラブストーリーで、この映画を見ると、いろいろなことを想像してしまいます。

2人の恋愛についても思いを巡らせますし、記憶を消す技術があったら、多くの人がここに集まってしまうのではないかと考えたり……。それからケイト・ウィンスレットさんのヘアスタイルや衣装も変化に富んでいてかわいくて、何度見てもすごく惹かれてしまう映画です。
「アクションにも挑戦したい」と畑さん ※写真:Kaori Saito(All About)

――ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレットがハマり役で切ない映画でしたよね。好きな俳優もジムとケイトですか?

畑:お二人も大好きですし、ジム・キャリーさんの出演作では『マスク』『トゥルーマン・ショー』(1998)も大好きです。

あとマーゴット・ロビーさん、ブラット・ピットさん、スカーレット・ヨハンソンさんも好きですね。マーゴットさんは『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)のハーレイ・クインがすてきでした。

――マーゴットはアクションもシリアスもなんでもできますよね。畑さんハーレイ・クインのような強烈な個性を持ったヒロインやアクション系の作品に興味はありますか?

畑:アクション系をやってみたいです! ですが、ハーレイ・クインのように派手に暴れながら観客の皆さんを魅了するなんて、なかなかできることではないのではないかと。それを演じられるマーゴット・ロビーさんはやはり素晴らしい俳優だと思います。

――ちなみに映画館で映画鑑賞をする際、畑さんの座席のベストポジションはありますか?

畑:一番後ろの席ですね。見やすいと思いますし、なるべく周りに人がいないほうがゆったりしながら集中して見られるので。空いていたら一番後ろがマストです。
映画館のベスポジの話も聞きました ※写真:Kaori Saito(All About)

――最後に、初のホラー作品への出演ですし、ファンの皆さんも楽しみにしていると思うのでメッセージをお願いします。

畑:本当に初めてホラーというジャンルに挑戦しました。今回はセリフで表現するというより、目力や泣き叫ぶというリアクション重視の芝居だったので、今まで皆さんが見たことのない畑芽育が見られると思います。

それから、5、6、7月と出演作が続き、どの作品でもいろいろな面を引き出していただいたと改めて思います。『事故物件ゾク 恐い間取り』は、夏にピッタリのゾクゾクっとする映画です。ホラーの苦手な人は、お友達を誘って、みんなで見れば心強いのではないでしょうか。ぜひ劇場でご覧ください!

畑芽育さんのプロフィール

はた・めい。2002年4月10日生まれ。東京都出身。

1歳から芸能活動をスタート。数々のドラマ、映画に出演。2023年、映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』でヒロインを演じて話題に。2025年に初主演映画『うちの弟どもがすみません』が公開。ほか近作は『かくかくしかじか』『君がトクベツ』(いずれも2025)。最新作はドラマ『君がトクベツ』(2025年9月16日より放映予定/MBS・TBS系)。映画と同じくヒロインの若梅さほ子を演じる。

『事故物件ゾク 恐い間取り』2025年7月25日(金)より全国ロードショー

(C)2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会

監督:中田秀夫
原作:松原タニシ『事故物件怪談 恐い間取り』シリーズ(二見書房刊)
出演:渡辺翔太(Snow Man)、畑芽育、山田真歩、じろう(シソンヌ)、加藤諒、金田昇、諏訪太朗、佐伯日菜子、ますだおかだ、なすなかにし、河邑ミク、松原タニシ、大島てる、田中俊行、亀本ゆず、笹原妃菜、櫂作真帆、森直子、笹原妃栞、正名僕蔵、滝藤賢一、吉田鋼太郎

(C) 2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会

撮影・取材・文:斎藤香
スタイリスト:平田雅子
ヘアメイク:AIKO TOKASHIKI
(文:斎藤 香(映画ガイド))

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