宮田莉朋、2位に繰り上がり。上位2台にペナルティ下る/FIA F2第9戦レース2

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2025年07月27日 22:40  AUTOSPORT web

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2025年FIA F2第9戦スパ・フランコルシャン アレクサンダー・ダンと宮田莉朋
 7月27日に行われた2025年FIA F2第9戦のフィーチャーレース終了後、同レースでポール・トゥ・ウインを飾ったと思われたアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成)に10秒のタイムペナルティ、そして暫定2番手のアービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング/レッドブル育成)に失格の裁定が下った。

 これにより、暫定4番手でチェッカーを受けた宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC)が、正式結果で2位に繰り上がった。

 ドライの予選でポールポジションを獲得し、ウエットコンディションとなったフィーチャーレースを制したダン。今季3勝目を飾ると同時に、ポイントランキング首位に返り咲きを果たした、かと思われた。しかし、レース後ダンの車両について、FIA F2テクニカルレギュレーション第1.6.1条およびFIA F2システムユーザーマニュアル第11.15条違反に伴い10秒のタイムペナルティが下った。

 違反内容はフィーチャーレースのフォーメーションラップ開始時に指定されたスタートセットアップ手順に従わなかったとされる。第9戦スパ・フランコルシャンのフィーチャーレースはウエットコンディションとなり、セーフティカー(SC)先導によるフォーメーションラップを経て、ローリングスタートでレース開始となっていた。

 さらに、ダンに続く暫定2番手だったリンドブラッドは、フィーチャーレースで使用したタイヤの内圧が、4本ともピレリのテクニカルレビューで規定された限界値を下回っていた。これによりすべてのラップタイムを含む記録が抹消・レース失格となった。

 2台へのペナルティ適用により、3番手チェッカーを受けたロマン・スタネ(インビクタ・レーシング)が優勝、そして2位宮田、3位ルーク・ブラウニング(ハイテックTGR/ウイリアムズ育成)という結果へと変わった。宮田にとって2位はFIA F2最高位であり、暫定表彰式への登壇は叶わなかったものの、レースでは初めてトップ3入りとなった。


■2025年FIA F2第9戦スパ・フランコルシャン フィーチャーレース正式結果



Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/2/R.スタネ/インビクタ・レーシング/46'15.274
2/15/宮田莉朋/ARTグランプリ/1.790
3/7/L.ブラウニング/ハイテックTGR/2.413
4/3/J.マルティ/カンポス・レーシング/3.058
5/1/L.フォルナローリ/インビクタ・レーシング/3.651
6/10/G.ミニ/プレマ・レーシング/4.352
7/8/D.ベガノビッチ/ハイテックTGR/5.198
8/14/V.マルタンス/ARTグランプリ/7.717
9/17/A.ダン/ロダン・モータースポーツ/8.547
10/16/A.コルデール/ロダン・モータースポーツ/8.717
11/20/J.デュルクセン/AIXレーシング/9.457
12/24/J.ベネット/ファン・アメルスフォールト・レーシング/10.513
13/5/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/11.546
14/25/R.ヴィラゴメス/ファン・アメルスフォールト・レーシング/12.143
15/22/S.メゲトゥニフ/トライデント/16.720
16/23/M.エスターソン/トライデント/33.906
17/11/J.クロフォード/ダムス・ルーカスオイル/36.900
18/6/R.フェルシュフォー/MPモータースポーツ/38.901
19/21/C.シールズ/AIXレーシング/66.338
20/12/K.マイニ/ダムス・ルーカスオイル/73.228
21/9/S.モントーヤ/プレマ・レーシング/DNF
DQ/4/A.リンドブラッド/カンポス・レーシング/-


・ファステストラップ:#8 ディーノ・ベガノビッチ(ハイテックTGR/フェラーリ育成):2分17秒910(12/19) 182.832km/h

・ペナルティ:#17:10秒ペナルティ/フォーメーションラップ開始時のスタートセットアップ手順違反#4:失格/技術的不適合

[オートスポーツweb 2025年07月27日]

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