「19番目のカルテ」2話 (c) TBS松本潤が主人公の総合診療医を演じる「19番目のカルテ」の2話が7月27日に放送。患者に寄り添う、徳重の姿に「涙が溢れた」や「救われる」などの声が上がっている。
同名漫画が原作の本作は、未だ世間に浸透していない総合診療医の活躍を描いた物語。主人公で総合診療医の徳重晃を松本潤、整形外科の医師・滝野みずきを小芝風花、整形外科科長の成海辰也を津田寛治、院長の北野栄吉を生瀬勝久、小児科医の有松しおりを木村佳乃、外科部長の東郷陸郎を池田成志、外科部長の父を持つ外科医の東郷康二郎を新田真剣佑、麻酔科医の大須哲雄を岡崎体育が演じている。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
魚虎総合病院に、心臓に先天性の病気を抱えている少年・岡崎咲(黒川晏慈)が救急搬送されてきた。付き添ったのは、兄の拓(杉田雷麟)で、いつも咲に寄り添っていた。咲が生まれてから14年間にわたり主治医を務めて来た小児科医の有松しおり(木村佳乃)は必死で処置にあたるが、咲は命を落としてしまう。
一方、総合診療医の徳重(松本潤)は、なぜか兄の拓を気にかけている様子。カンファレンスで咲の容態急変時の様子を気にしたり、拓や咲の父・浩司(東根作寿英)について調べたりと医師たちから訝しがられるような行動をしていた。自分の落ち度を探られているのかと感じた有松は、不快感をあらわにし――というのが2話の展開。
熱中症になった拓は病院に運ばれ、17歳であることがわかる。さらに、突然足に力が入らなくなり、立てなくなってしまう。特に問題になる結果は出なかったものの、有松はこれまで拓のことを気にかけてきた徳重に、拓を診てくれるよう頼む。そんな有松に徳重は、拓に自分を心配してくれる人の存在を感じてもらえるよう、同席して欲しいと言うのだった。
そして診察の日、徳重は拓に話を聞き始める。拓が咲の人気ぶりを話す中、有松は拓のことを気にかけられなかったことについて謝る。すると拓は、「俺は悪いお兄ちゃんだから。だって俺、咲が死んだ時、心の底からホッとしたんだ」と胸の内を明かすのだった。「ごめんなさい」と謝る拓に、徳重は「話して良いんだよ。聞かせて、君の話を」と優しく寄り添う。
仕事がある両親に代わって咲の看病を任されてきた拓は、中学校にもあまり行けず、高校へも進学できずにいた。さらに両親が離婚したことで、拓はさらに追い込まれていく。ずっと苦しくても逃げられず、それでも咲のことが好きだった拓は、咲が死んでホッとした自分の気持ちを許せずにいたことを徳重の前で曝け出す。
ヤングケアラーとして生きてきた拓に、SNSでは「拓くんが自分のことを話しはじめてから涙止まらなかった。お兄ちゃんであることは本来彼の一面に過ぎないはずなのに。どんなに弟が可愛くても24時間毎日弟を守るお兄ちゃんでいるのは無理だよ。現実でもヤングケアラーで苦しんでる子が、潤や隆のような人に出会える社会であってほしい」や「「19番目のカルテ」の2話目、泣きながら見た。怪獣の私がいてもいいんだ。たくさん泣いたけど泣いた分だけ心が軽くなった気がする」、「2話も胸が締め付けられる思いで涙が止まりませんでした。 ヤングケアラー、今の時代多いのでしょうか? 拓くんのような子が1人でも多く救われますように」などの声が。
また、そんな拓を丸ごと認める徳重の言葉に、拓は大粒の涙を流す。そして機能性神経症状症と診断された拓は、徳重の寄り添う治療で無事に自分の足で立てるようになるのだった。
そんな徳重の診療を見た有松は、彼への評価を変える。そんな患者に寄り添い、仲間の心を変える徳重の姿に「2話も涙が溢れた。徳重先生の芯のある優しさがじんわりと広がり、これからに繋がっていく感じがすごくいい」や「きょうだい児のヤングケアラーの本音の吐露、辛いけどすごく良かった。汗でびしょびしょなTシャツが追い詰められてるのを表してる感じ。松潤の優しい声にも救われる」、「徳重先生の話を聞く姿に患者が言えなかったことを言えるの胸にぐっとくる」などの声が上がっている。
【第3話あらすじ】
キー局の人気アナウンサーの堀田義和(津田健次郎)が、喉に違和感を覚えて魚虎総合病院にやってくる。
検査の結果、声帯の近くに腫瘍があることが発覚。堀田は、耳鼻咽喉科の平手(本多力)と外科医の康二郎(新田真剣佑)から、下咽頭がんを告知される。康二郎は「最短かつ最も有効な手段」として手術を薦めるが、堀田は大切な仕事道具である「声」の変質を恐れて手術を拒否。セカンドオピニオンとして総合診療科の受診を希望する。
徳重(松本潤)は「声を失えば、自分は死んだのと同じ」と言う堀田と向き合うが、完治を第一に考える康二郎とは意見が対立して――。
「19番目のカルテ」は毎週日曜21時〜TBS系にて放送中。
(シネマカフェ編集部)