田代まさし氏長男「犯罪者の息子」「この世にいらない」家族が受けた苛烈なバッシング明かす

元タレント田代まさし氏（68）の長男でミュージシャンの田代タツヤが28日までに、依存症専門オンラインメディア「Addiction Report」のポッドキャスト番組「“依存症”digラジオ」に出演。父の逮捕により家族が受けたバッシングや誹謗（ひぼう）中傷について振り返った。

タツヤは父・まさし氏をめぐり、これまでにSNSで「犯罪者の息子」「この世にいらない」などといった誹謗中傷や苛烈なバッシングを受け、自身はあまり気にしないタイプで落ち込むことはなかったというが、昨年亡くなった母親はうつ病を患うなど、家族は「大変な思いをして生活してきた」という。「昨今、誹謗中傷が問題となっている中で、当事者とその家族をどんな思いをしているかっていうのを考えないじゃないですか。そこを考えなきゃいけないっていうのを影響力のある人が言っていかないと何も変わらない、ずっと続くと思う」と話した。

また、「父親が最後に逮捕されたときにお昼の番組で有名な人が『刑務所に入れとけ、こんなやつ』みたいなことを言っていて」とテレビ番組でのコメンテーターの発言に言及し、「いや、3回も入って（依存症は）治ってないんですけど、みたいな。刑務所に入って治るんだったら入った方が良いと僕も思いますけど、何言ってるんだろうなと思って」と、当時のもやもやした思いを回想。「刑務所には更生プログラムみたいなものがあるにはあるんですけど、効果がないというか、これだけ再犯率も高い。そういう依存症の問題は根深いので、影響力のある人は理解を深めて言っていってほしいなと思います」と訴えた。

父・まさし氏は昨年、久しぶりに地上波に登場したことで話題に。今年2月には故・志村けんさんのコントをまとめたフジテレビ系特番「国民が選ぶ！志村けんの爆笑ベストコント30」で、まさし氏出演のコントもモザイクなしで放送された。タツヤは「保護観察が終わって、ちゃんと頑張ってやってるっていうのでテレビ局やスポンサーさんからOKが出た。嬉しかったですね、やっぱり一番輝いている時代で。ウチの親父は志村（けん）さんに迷惑をかけちゃったと思うんですけど、一番脂乗ってる時期のコントが出せるっていうのはすごい良かった」と喜んだ。

最近では父と一緒に講演会を行ったり、ライブのステージで共演するなど交流する機会が増えているが、「今の状態が良くて、会わなくても安心できる」とタツヤ。「周りの環境が大事だと思っていて。いかに（薬物を）やらないように徹底していても周りの環境次第で誘惑されてちゃって崩されて、っていうのが（再犯する人は）みんなそうだと思うんで、周りの環境を整えるっていうのがすごく大事かなと思うんですけど、今はすごく良い環境にいるなって思うんで、ちょっと安心」と話した。