経済財政諮問会議で発言する石破茂首相(左)=28日午後、首相官邸 政府は28日、経済財政諮問会議(議長・石破茂首相)を開き、2026年度予算の全体像について議論した。民間議員は「政府自身が物価上昇を上回る賃金上昇の実現に向けて率先することが重要」と提言した。政府は6月に閣議決定した経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」で、日本経済全体で1%程度の実質賃金上昇を定着させる目標を掲げている。
石破首相は会議で、デフレ脱却と成長型経済への移行を確実にするため、「日本全国、津々浦々の成長力を強化しなければならない」と表明。財政運営に当たっては、市場の信認を損なわないよう「重要政策課題に必要な予算を講ずるとともに、歳出改革努力を継続することによりメリハリの利いた編成を行っていく」との方針を示した。