南沙良×出口夏希、W主演で描く“不適切な青春” 映画『万事快調』公開決定 主題歌はNIKO NIKO TAN TAN

0

2025年07月29日 08:00  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

南沙良と出口夏希がダブル主演、映画『万事快調<オール・グリーンズ>』2026年公開決定 (C)2026「万事快調」製作委員会
 俳優の南沙良と出口夏希がダブル主演を務める映画『万事快調<オール・グリーンズ>』が、2026年に公開されることが発表された(配給:カルチュア・パブリッシャーズ)。

【動画】映画『万事快調』超ティザー映像

 原作は、発表当時21歳だった波木銅によるユーモラスかつオフビートな文体が魅力の同名小説(文春文庫)。時代の閉塞感を吹き飛ばす“不適切で爽快な”青春群像劇として注目を集め、『猿楽町で会いましょう』の児山隆監督により映画化されることになった。

 物語は、将来が見えない町で鬱屈とした日々を送る高校生・朴秀美(ぼく・ひでみ)と矢口美流紅(やぐち・みるく)が、一攫千金を夢見て結成した同好会「オール・グリーンズ」の“禁断の課外活動”を描く。

 ラッパーを夢見ながらも、学校にも家にも居場所を見いだせず鬱屈とした日々を送る朴秀美役を務める南は、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018年)で映画初主演以降、NHK大河『鎌倉殿の13人』(22年)、『光る君へ』(24年)などに出演。公開中の主演作『愛されなくても別に』(25年)でも注目を集めている。

 一方、陸上部のエースで社交的、スクールカースト上位に属しながらも、家庭では問題を抱えている映画好きの矢口美流紅役の出口は、モデルとしても活躍する一方、Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』(23年)、Netflix映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』(24年)など話題作に出演が続く。

 南は出演にあたり「鬱屈した世界を踏み潰して進もうとする彼女たちは、無軌道で危なっかしくて、どうしようもなく愛おしく感じました。傷を負っても走り続ける姿は本当に輝いていて、演じていてその力強さに救われる瞬間が何度もありました」とコメント。出口は「後先考えずに真っ直ぐに突っ走る不適切な青春物語です。この痛快さと彼女たちの行く末をぜひ感じていただきたいです!」と呼びかける。

 本作の主題歌は、NIKO NIKO TAN TANが書き下ろした主題歌「Stranger」。Vo/Synth担当のOCHANは「女子高生の諸刃の剣的な青い疾走感と、作中のモチーフである緑を重ねて碧色をイメージに制作しました。青春をテーマにするということが自分自身の中でも新鮮な体験で、バンドにとっても大切な一曲に仕上がった」と語る。

 主題歌を使用したティザー映像も同時公開。主演2人の会話から始まり、「不適切な青春がはじまる」というテロップで締めくくられている。

 撮影は2023年10月から11月にかけて行われ、映画はすでに完成。監督を務めた児山は、「この映画は青春時代がただ過ぎ去っていくことを指をくわえて見ていることしかできなかった男が監督した“青春映画”だ。あの頃好きだったもの、逃げ込んでいたもの、救われていたもの、全部詰め込んだ」と思いを語っている。

■朴秀美役:南沙良コメント(全文)

 何ひとつ快調じゃない日常のなかで、乾いた感情は不安や閉塞感を助長させる、と思います。そんな鬱屈した世界を踏み潰して進もうとする彼女たちは、無軌道で危なっかしくて、どうしようもなく愛おしく感じました。傷を負っても走り続ける姿は本当に輝いていて、演じていてその力強さに救われる瞬間が何度もありました。刹那的な疾走感に、身も心も委ねながらとにかく走り抜いた撮影期間だったと思います。この作品が「どこへも行けない」と感じてしまう私たちに確かな力を与えてくれるものになっていると信じています。

■矢口美流紅役:出口夏希のコメント(全文)

 脚本を読み終わった後、とても痛快な気持ちになり、このような役を演じた事がなかったので、美流紅を演じられる嬉しさと、面白そう!という気持ちが湧いてきました。撮影は、同世代の方々とお芝居させていただく事で刺激を受けながら、日々、美流紅を作り上げていけたかな。と思っています。悩みはたくさんあるけれど、人生を変えたくて一発逆転にかける高校生活。後先考えずに真っ直ぐに突っ走る不適切な青春物語です。この痛快さと彼女たちの行く末をぜひ感じていただきたいです!

■監督:児山隆のコメント(全文)

 思い返してみると、僕にはいわゆる「映画みたいな青春」はなかったと思う。陸上部には入ったけれど3ヶ月も続かなかったし、誰かに夢中になってこっぴどく失恋するようなこともなかった。「青春」なんてものは、たぶん、もっと選ばれた人たちのものだったんじゃないかと少なくとも当時の自分は思っていた。教室の隅っこで、漫画やアニメ、映画や音楽にばかりふれていた。それらの中にしか自分の居場所はなかったし、誰も知らないものを知っているという、ちっぽけな優越感でなんとかバランスを取っていたんだと思う。
 この映画は青春時代がただ過ぎ去っていくことを指を咥えて見ていることしかできなかった男が監督した“青春映画”だ。あの頃好きだったもの、逃げ込んでいたもの、救われていたもの、全部詰め込んだ。そうやってできた『万事快調』は、あの頃のひねくれた自分が観てもきっと面白いと言ってくれる映画になったと思う。
 そうか、自分にもちゃんと青春があったんだ。それはきっとこの映画を撮るための。とまあ、なんだかそれらしいコメントはこの辺にして…、超絶スーパーおもしろカッコいい映画が爆誕したんでみんな絶対観てね!!!!

■主題歌:OCHAN(NIKO NIKO TAN TAN)のコメント(全文)

 この度、主題歌を担当させていただきますNIKO NIKO TAN TANです。制作チームから「青春」をテーマに楽曲制作のオファーをいただき、映像や原作を拝見して、女子高生の諸刃の剣的な青い疾走感と、作中のモチーフである緑を重ねて碧色をイメージに制作しました。青春をテーマにするということが自分自身の中でも新鮮な体験で、バンドにとっても大切な一曲に仕上がったと思っています。映画とともに楽しんでいただけたらうれしいです。劇場公開をお楽しみに!


動画を別画面で再生する




    ニュース設定