フランスでサプライズヒット 若者が伝統チーズ作りに奮闘『ホーリー・カウ』10月10日公開

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2025年07月29日 16:01  cinemacafe.net

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『ホーリー・カウ』(c)2024 - EX NIHILO - FRANCE 3 CINEMA - AUVERGNE RHONE ALPES CINEMA
小規模な作品ながらフランスで約100万人を動員した話題作『ホーリー・カウ』が10月10日(金)より全国順次公開されることが決定。ビジュアルと予告編が解禁された。

フランス、コンテチーズの故郷ジュラ地方。18歳のトトンヌは、仲間と酒を飲み、パーティに明け暮れ気ままに過ごしている。しかし厳しい現実が容赦無く彼に襲いかかる。

ある日チーズ職人だった父親が不慮の事故で亡くなり、7歳の妹の面倒を見ながら、生計を立てる方法を見つけなければならない事態となってしまったのだ。そんな時、チーズのコンテストで金メダルを獲得すれば3万ユーロの賞金が出ることを知る。伝統的な製法で最高のコンテチーズを作ることを決意するトトンヌだったが…。

本作は、「フランスで最も愛されるチーズ」とも言われるコンテチーズの生産地・ジュラ地方を舞台に、若者たちの日常を鮮やかに描いた青春物語。

解禁されたメインビジュアルでは、ジュラの美しい自然と放牧された牛たちを背景に、主人公トトンヌと、農場を一人で切り盛りするマリー=リーズがキスを交わす印象的な場面が使用されており、青春のきらめきを写し取った鮮烈なビジュアルとなっている。

併せて解禁された予告編では、「HOLY COW(ホーリー・カウ)」というタイトルの意味を伝える〈“マジかよ!”“ウソだろ!”といった驚きを表す言葉〉というテロップが映し出される。その後、慣れない仕事や隣村の若者との衝突、芽生える恋と押し寄せる現実に、思わず「ホーリー・カウ!」と叫びたくなるような状況が次々に展開されていく。

監督は、ジュラ地方の農家に育ち、リヨンの映画学校 La CineFabriqueで学んだ新鋭、ルイーズ・クルヴォワジエ。卒業制作がカンヌの若手育成部門〈シネフォンダシオン〉でグランプリを受賞するなど早くから注目を集めてきた。

本作が2024年カンヌ国際映画祭でプレミア上映されると大きな話題を呼び、〈ある視点〉部門ユース賞を受賞。その後も、夭折の天才ジャン・ヴィゴにちなんだジャン・ヴィゴ賞、そしてフランスのアカデミー賞とも称されるセザール賞・最優秀新人監督賞に輝いた。

また、キャストは全員が演技経験ゼロの“素人”。ジュラ地方でのオープンキャスティングを行い、農業見本市やモトクロス会場、ストックカーレースなどを巡りながら声をかけたという。

美しいだけでない農村の暮らしを圧倒的なリアリティで映し出す本作に期待が高まる。

『ホーリー・カウ』は10月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開。



(シネマカフェ編集部)

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