記者会見する防衛省の吉田圭秀統合幕僚長=29日午後、同省 自衛隊制服組トップの吉田圭秀統合幕僚長が29日、勇退前に記者会見を開き、「世界史的な大きな転換点とも言える国際情勢の時代だった。難局に全力を尽くす日々は、自衛官人生の中で最も充実した2年4カ月だった」と任期を振り返った。
任期中、自らのカウンターパートである各国の軍参謀総長らとたびたび面談してきた。吉田氏は「築いてきた信頼関係は私個人にとって宝物だ」とし、「(多国間をつなぎ留める)アンカーとなり得る」と強調した。
吉田氏は8月1日付で勇退し、後任に内倉浩昭航空幕僚長が就任する。吉田氏は内倉氏について、「私よりも世界的に信頼を得られると信じている」と期待を込めた。