泊原発、「新基準に適合」=審査12年も再稼働見通せず―規制委

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2025年07月30日 11:31  時事通信社

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時事通信社

北海道電力泊原発(泊村)=2024年3月、北海道岩内町から撮影
 原子力規制委員会は30日、北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)について、再稼働の前提となる新規制基準に「適合している」とする審査書を正式決定した。2021年の中国電力島根原発2号機(松江市)以来で、全国で18基目。

 泊3号機は国内で最も新しい09年の運転開始だが、地震や津波対策に関する北海道電の説明などに時間を要し、審査は異例の12年間に及んだ。ただ、周辺住民らが起こした訴訟で22年に運転差し止めを命じられ、控訴審での審理が続く。地元自治体の同意を得る必要もあり、同社が目指す27年の再稼働が実現するかは不透明なままだ。

 30日の会合では、5月に行われた意見公募で「北海道電に原発再稼働を担える能力はない」など143件が寄せられたことが報告されたが、適合性に問題はないとした。

 規制委の山中伸介委員長は同日午後の記者会見で「審査に長い時間を要したが、正確に判断できたと考えている」と話し、「北海道電に技術的能力がないとは認識していない」と強調した。 

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