『ファナテック × ゼンカイレーシング 正規代理店契約記念 PRイベント』に登場したイゴール・オオムラ・フラガ、冨林勇佑、大湯都史樹、司会の英美里さん 7月29日、シティサーキット東京ベイにて『ファナテック × ゼンカイレーシング 正規代理店契約記念 PRイベント』が開催された。両社の協業に関するプレゼンテーションや、プロドライバーのイゴール・オオムラ・フラガ、大湯都史樹、冨林勇佑による『グランツーリスモ・スポーツ』のエキシビジョンマッチが行われた。
ファナテックはさまざまなレーシングシミュレーターデバイスを展開してきたドイツ企業だ。同社は『グランツーリスモ・ワールドシリーズ』の公式ステアリングパートナーを務めるなど、世界最高峰競技シーンをはじめ、広くシムレース愛好家に向けてハイクオリティな製品を提供してきた。
そんなファナテックが、日本のレーシングシミュレータービルダーであり、海外シムデバイスの輸入・販売も手がけてきたゼンカイレーシングと正規代理店契約を締結。今後はゼンカイレーシングが日本国内におけるファナテック製品の正規販売およびマーケティング活動を担うことになった。今回のイベントは2社のタッグを記念し、報道関係者や業界関係者、そして抽選に当選したシムレースファンを招待し、シティサーキット東京ベイにて開催された。
イベントにはゼンカイレーシングのサポートドライバーでもあるフラガ、大湯、冨林が登場。また、フラガはファナテックからもサポートを受けているドライバーであり、両社の製品に精通したひとりだ。3名が参加したエキシビジョンマッチには『グランツーリスモ・スポーツ』が使用され、コースは富士スピードウェイ、車両はスーパーフォーミュラ・SF23となるなか、大接戦の末にファナテックのデバイスにも慣れ親しんだフラガが3番手から優勝した。
グランツーリスモ育ちの腕を見せポールポジションから2位となった冨林は「普段SF乗っていない僕でもふたりとバトルできたのはファナテックの筐体のおかげですね!」とコメント。そして一旦は首位浮上も3位となった大湯は「イゴール選手、ファナテックからスポンサー貰ってるよね!ずるい!」と語り、会場を笑いに包んだ。
なお、このエキシビジョンマッチの様子のほか、ファナテックのシニアディレクターを務めるトビアス・ステルツァー氏、そしてゼンカイレーシングの林寛樹代表取締役による2社協業や今後の展開に向けたプレゼンテーションなど、イベントの模様はゼンカイレーシングの公式YouTubeチャンネルで視聴可能だ。
ファナテックとゼンカイレーシングの協業開始により、8月よりゼンカイレーシングのECサイトでファナテック製品の販売が開始されるほか、ファナテック・ジャパンとタッグを組み、ファナテック製品の日本へ向けた安定供給と正規サポートが強化される。さらには、ファナテック製品の法人向け販売についてもゼンカイレーシングが窓口となり、大量購入への対応から法人ごとの独自色の出せる製品カスタマイズまで幅広く対応していくという。
シムレース界の一角、ファナテックの本格的な日本上陸は、日本のシムレース文化に大きな影響を与えそうだ。
[オートスポーツweb 2025年07月30日]