久しぶりに女形を演じる想いを明かした八乙女太一 (C)ORICON NewS inc. 俳優の早乙女太一(33)が30日、都内で行われた2025年劇団☆新感線45周年興行・初夏公演チャンピオンまつり いのうえ歌舞伎『爆烈忠臣蔵〜桜吹雪 THUNDERSTRUCK』製作発表に登壇した。
【写真】まさに”まつり”!古田新太ら豪華キャスト陣が集合 会見には、出演者と制作陣が大集結。冒頭のあいさつで、早乙女は「こういったメンバーの中に入れることが本当にうれしくて」と喜び、「45周年劇団が続いているって本当に奇跡のようなことだと思うし、ハードな新感線がこのメンバーで初日を開けるっていうことも奇跡」と力説。「僕の中では本当に千秋楽まで終わるのかなっていうくらい、けいこ初日から本当にすごいエネルギー」と伝え「その奇跡をぜひみなさんに見に来ていただきたいと思います」と呼びかけた。
本作で女形を演じる早乙女は、「17歳のときに初めて新感線に出してもらったときにやらせてもらった以来で、ものすごく久しぶりでした」としみじみ。続けて、「女形もそうだし、初めて”人殺し”じゃないです」といい、「すごく不安でした。ソワソワしました。殺さなくていいですか?」と本音を明かし、会場には笑いが起こった。
司会から「当て書きっぽいせりふが新感線ではありますが、台本を読んで思ったことはありますか?」と問われると、「いや、なんか恥ずかしいっすね。役者を演じるというもの初めてですし、そこらへんはちょっと恥ずかしい感じはします」と吐露。
また、司会から「(女形が、実の)お母様に似ていて…」と声をかけられると、「聖子さんですか?」と本作で親子を演じる高田聖子と勘違い。「今はもうお母さんは聖子さん、お父さんは(父役の)粟根さん」と返し、さっそく本作への没入ぶりをにじませていた。
劇団☆新感線45周年と銘打つ本公演は、10年ぶりに”チャンピオンまつり”を掲げ、江戸時代を舞台に、歌舞伎の大名作『忠臣蔵』を上演するために愚かしいほどに芝居作りに情熱を傾け奔走する演劇人を描く。座付作家・中島かずき氏書き下ろしによる、歌舞伎の名シーンをリスペクトした劇中劇の数々と、これまで新感線が上演してきた45年分の作品をごった煮したセルフパロディ・セルフオマージュの要素が、主宰・いのうえひでのり氏による演出で華々しく立ち上がる。
出演は、劇団の看板俳優・古田新太、高田聖子、粟根まことらに加え、6年ぶりの出演となる橋本じゅん、8年ぶりの出演となる羽野晶紀、そして5年ぶりに出演の橋本さとし。今や舞台だけでなく映像作品でも第一線で活躍する面々が舞台で一堂に会するのは、演出のいのうえ氏が俳優として最後に出演した作品でもある、1994年の劇団公演『古田新太之丞東海道五十三次地獄旅〜ハヤシもあるでョ!』以来、実に31年ぶり。まさに“まつり”となる。そして、小池栄子、早乙女太一、向井理という、もはや準劇団員との呼び声も高い新感線を熟知した豪華ゲスト陣が、「この“まつり”の神輿を共に担ぐ!」と名乗りを上げた。
公演は、9月19日〜23日に長野・まつもと市民芸術館、10月9日〜23日に大阪・フェスティバルホール、11月9日〜12月26日に東京・新橋演舞場にて上演される。