中野愛理アイドルグループ・SKE48の中野愛理が、1st写真集『可愛いと言って欲しい』(KADOKAWA)を7月30日に発売した。先日グループから卒業発表した中野にとって、最初で最後となるアイドル写真集となる本作は、インドネシアのバリを舞台に巨大リゾートホテルやプール付きのヴィラを貸し切ってロケを敢行。おしゃれなカフェやショッピングモール、スーパーマーケットなども訪れ、南国ならではの開放感と“可愛い”を突き詰めた衣装や水着、ランジェリーなどが見どころだ。
今回のインタビューでは発売直前の心境や見どころ、また、卒業後の進路についてもお話を伺った。
◆女の子でも見やすい写真集を目指して
––––写真集発売おめでとうございます! 完成した写真集が目の前にありますが、今のお気持ちは?
中野愛理(以下、中野):ようやく発売するんだという実感が湧いてきました! もちろん撮影にも連れて行っていただいて、掲載する写真も選ばせていただいたのですが、実際に手に持ってみて『完成したんだ!』という気持ちで胸がいっぱいです。中身はとても可愛らしくて、水着やランジェリーの衣装が多いのですが、“可愛い”要素がたくさん詰まっていて、女の子でも手に取って見やすいと思っています。でも、刺激的な写真もあるので、メリハリのある写真集に仕上がったと思います。
––––写真集のコンセプトは話し合って決めましたか?
中野:写真集のお話をいただいたときに、頭の片隅で『可愛いに溢れた写真集にしたい!』って思っていたんですけど、写真集スタッフのみなさんと打ち合わせさせていただいたときに、スタッフのみなさんも同じことを考えてくださっていたんです! 私のことを分かってくれたうえでオファーしてくれたのが本当に嬉しかったんです。
––––ロケ前から以心伝心だったのですね。衣装もサイリウムカラーのピンク系が多いですが、こだわったポイントはありますか?
中野:着たいなーと思った衣装案を伝えたら、好みの衣装をたくさん用意していただけて、選びきれないぐらいの衣装をフィッティングしました。最終的には自分が着たいものを取り入れつつ、スタイリストさんの意見で自分では選ばないけど似合う衣装を選んでもらったりして、写真集を手に取ってくれる方が楽しめるような衣装が揃うように心がけました。
––––選びきれないと思うのですが、お気に入りの衣装はありますか?
中野:お気に入りは表紙(通常版)の赤いランジェリーの衣装です(即答)! 初めて見たときに絶対これは着たいと思って目を付けていたんです。例え似合わなくても持ってくと思っていたぐらいお気に入りの衣装です。赤いランジェリーって結構刺激的なイメージで、大人っぽい雰囲気になると思うんですけど、実は大きなリボンが付いていてすごく可愛くて、羽織りもシースルーでこれも可愛い! 自分らしいアレンジで着させていただきました。
––––思い入れの強さから表紙になったのも納得です。可愛く着こなすのは流石です!
中野:夜にセクシーに着こなすところを、あえて昼間に明るく着てるのがポイントですよ(笑)
◆“終わりよければ全てよし”
––––写真集の中での注目してもらいたい“推しパーツ”はありますか?
中野:くびれが推しパーツです!
––––『ジッパー』のパフォーマンスが当時大バズりしましたよね。
中野:そうなんですよ! 写真集内にオレンジ色の水着のページがありまして……。トップスを着つつも、お腹から下が見えていて、くびれもしっかり見えてるので、くびれ推しのみなさんには注目してもらいたい一枚です。水着でも衣装でも確認できる写真はたくさんあるので、ぜひ見てほしいです。あと、撮影のためにダイエットなどはせずに、自然体のままで撮影に挑んでいます。それから、普段からミニスカートを履いているのですが、衣装でもミニ丈が多く、写真集から普段の私を感じていただけたら嬉しいです。
––––ロケ地はバリでしたが、中野さんにとっては初海外のようですね。
中野:そうなんです! まさか写真集のロケで海外に行けるとは思わず、それだけで嬉しかったのに観光地で有名なバリが初海外だなんて、本当に嬉しかったです。でも、撮影する時期が雨期だと聞いていたので、大丈夫かなとソワソワしながら向かいました。
––––実際のところ撮影は大丈夫でしたか?
中野:実は雨が降ってて……。初日から雨模様だったので、雨が降ったら屋内、晴れたら外、みたいな感じでスケジュールを変えながらロケを進めてました。2日目は晴れたのですが、夕日の撮影前に雨が降り始めて、晴れるかなって心配していたら撮影の直前に雨が止んで撮影できたんです! 見事に晴れました。
––––奇跡のタイミングじゃないですか!
中野:雨が降った後だったので、余計に綺麗でした。最後のページの掲載だし、ロケの最後の撮影でもあったんです。“終わりよければ全てよし”というのを表しているみたいで、印象深いですね。
––––中野さんは7月15日の劇場公演で卒業発表をされましたね。今後はどんなことをしたいか考えていることはあるんでしょうか?
中野:先日卒業発表させていただいたのですが、実際のところまだ決めてないです。でも、アイドルはこれで卒業すると思います。7年以上SKE48として活動させていただいて、たくさんアイドル生活を堪能できたので悔いはないです!
––––SKE48からもドラフト生が卒業するのは寂しいですね。48グループのドラフト生は唯一全グループに同期がいますし。ちなみに、卒業までにこれだけはやっておきたいことはありますか?
中野:本当にしょうもないことなのですが……、セーラームーンツインテールっていう髪型をしてみたいんです。3年ぐらい前からやりたいなと思いつつまだやれてなくて……。残り少ない劇場公演でチャレンジしてみようと思っているんですけど、衣装の都合で難しくて。たかが髪型って思われる方もいると思うんですけど、アイドル辞めたらヘアアレンジをするのは手間もお金もかかるんですよ(笑)。だから自分ではできない髪型をたくさんチャレンジして、女の子であることを堪能したいです。
––––ちょうど今「SKE48 SUMMER Tour 2025」を開催中ですが。
中野:あっ、確かに! ツアー中にチャレンジできたらいいなって思ってます!
<取材・文・撮影/安藤龍之介>
中野愛理●2001年生まれ、愛知県出身。ニックネームは「らぶりん」。’18年1月に開催された「第3回AKB48グループ ドラフト会議」で、SKE48・Team KIIに指名されドラフト3期生として加入。’19年にはユニット・カミングフレーバー(以下、カミフレ)のメンバーに選ばれた。カミフレ活動時のメンバー名はAIRI。ファッション雑誌「bis」(光文社)とのコラボ企画ではレギュラーモデルを務めた経験も。現在はTeam Sに移籍し活動中。’25年8月末にSKE48卒業予定。
「バリではインドネシアのご飯を食べれてなくて、フォーとかパスタとかいろんな海外の料理を食べて過ごしました。握手会でファンの方から『それバリ関係ないじゃん!』ってツッコまれたのは秘密です(笑)。それから人を乗せた馬車が道を歩いててびっくりしました。あとは、自然体の動物たちに出会えて衝撃的でした」